1994年5月発売
五代目古今亭志ん生の芸をこよなく愛するファンは、いまも少なくない。彼の落語が、若い世代にも支持されていることは驚くべきこどだ。ここでは希少な(2)、桂枝雀もよく取り上げている(3)など4つの噺を収録。江戸の粋を伝え残す噺に改めて敬服。
「宿屋の仇討ち」として知られる(1)、自在な話の逸脱ぶりがおかしい(2)、実在した料理屋を舞台にした珍しい演目(3)を収録。枕は比較的短め、さっぱりとした話ぶり。ちょとした言葉のニュアンスが笑いを生む志ん生ならではの“マジック”は楽しい。
最近は珍しいリレー落語で、昭和30年6月22日にNHKラジオで放送された。登場人物が多く演者には難しい噺だが、そこは実力者2人、メリハリの効いた1席にまとめている。もしこのような試みが復活したなら、私は談志・圓鏡の「粗怱長屋」を聴きたい。
多分20代以上の人には懐かしい、ゴダイゴのベスト・ヒット。しかも英語ヴァージョン。当時から英語で歌う部分も知られていたので、まったく違和感はない。当時はわりと練られた厚みのあるサウンドという印象があったのだが、意外にシンプルなのを再認識。
榊原広子さんの歌声は、いつ聴いてもきれいです。童謡集持ってますけど素直で好きです。(4)は名曲ですよね。でも、あの透き通った声には幸せな歌がよく似合うと思うので、ドラマ「山下清放浪記」でおなじみの(1)、が、一番いいですね。やっぱり。
外人さんがたどたどしくも一所懸命日本語で歌い、ヒット・チャートを賑わせたことも多々あったアノ頃。ハワイから来た2人のデビュー(69年)は、透明感ある歌声とさわやかで温もりのあるハーモニーが印象的でした。創刊時のノンノのような服装も懐かしい。
デビューから73年までの2年間に発表された主要曲を収録。21年ぶりの1stアルバムの復刻でもある。土俗性の濃い歌謡曲として三上の歌を聴くとき、時代の気分によってフォーク・ソングと呼ばれた彼の、夢のようなものが見てとれるのかもしれない。