1995年10月21日発売
ききたい落語家シリーズ 1ききたい落語家シリーズ 1
『妾馬』は親子共演で、昭和30年に関西と中部では放送されたが、東京では未放送という貴重な音源。まだ元気いっぱいの親父と27歳という若さの伜の、活気にあふれた高座は気持ちいい。『鮑のし』も同時期の音源で、主人公の甚兵衞がいきいきと描かれている。
ききたい落語家シリーズ 3ききたい落語家シリーズ 3
酒飲みであった可楽ならではの「親子酒」の酔った演技が妙にリアルであるのがおかしい。遊廓を知らない世代にとっては、ちょいとうれしい「文遣い」だが、さしずめ女郎にカモにされる角蔵にでもなれたらと思ってしまう。もわ〜とした口調が特徴の人。
落語名演集 干物箱落語名演集 干物箱
名人の座に手をかけた瞬間に他界してしまった。改めて、惜しいなとつくづく思う。ちょっと気弱、それでいて結構したたかな若旦那をやらせると巧い人だった。というわけで『千物箱』はお手のものだ。かっちりと組み立てなければ気のすまない癖も今は懐かしい。
落語名演集 痴落つづり方狂室落語名演集 痴落つづり方狂室
どちらも昭和41年の音源。文字通り一世を風靡したヒット作で、一生懸命に暗記した若き落語ファンが多かった。『つづり方狂室』で当時の流行語を思い出し、『授業中』の「山のアナアナ…あなたもう寝ましょうよ」に改めて笑い転げる。華のある時代でした。