1996年10月21日発売
TORTOISE REMIXEDTORTOISE REMIXED
テクノの発展性を巧みに取り入れたシカゴのジャズ・ロック・バンドの編集盤。2作目『ミリオンズ・ナウ〜』に入っていた曲のリミックス・ヴァージョンを集めたもの。得体の知れないもやもや〜それは原曲及びリミキサー、双方に対して興味を抱かせる。
イントロデューシングイントロデューシング
定評ある名盤。パーキンスは若くしてこの世を去ったピアニストで、そのため残された作品の数も極めて少ない。西海岸で活躍していたにも関わらず東海岸風ビバップの香りを目一杯表現した本作は、数あるピアノ・トリオ・アルバムの中でも優れた1枚。
エレクトロ・アジール・バップエレクトロ・アジール・バップ
中川敬作詞作曲による「エエジャナイカ」で幕開けするあたり、神戸被災地を巡った“モノノケ・サミット”体験に触発されたものか。“モノノケ”以降参加している大熊亘のクラリネットも効いている。気力あふれるアルバムだが、女声のお囃子は整理が必要かも。
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」作品33&39ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」作品33&39
最近とみに冴えた演奏を聴かせる小山の最新録音。この曲、ペダルの使いようによってはモコモコした曖昧な響きになったり、逆にゴツゴツし過ぎたりするのだが、彼女は絶妙なバランス感覚で印象派風に処理している。知らずに聴けばラヴェルだと思うかも。
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」
2曲ともマゼール2度目の録音で、(1)は名古屋、(2)は東京でのライヴ。甘めのウィーン・フィルの音も、ここではピシッと引き締っている。一見音楽は非常にストレートのように見えるが細部に至るまでマゼールの目が行き届いている。緻密か神経質かに意見が別れるかもしれない。
ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲
バレンボイム2度目の録音。BPOのCBS録音の第1弾。前半では非常に柔らかく思い入れたたっぷりとした表情が時々顔を出すが、後半ではオケのもの凄いパワーが全開される。低音から重低音の迫力は特に凄いし、第5楽章のコーダの熱狂ぶりはかつて体験したことがない程だ。