音楽むすび | 1996年4月25日発売

カルティックな人気を持つ80年代アイドルの復刻シリーズの1枚。吹田明日香は元祖女子大生アイドルだ。収録されている来生姉弟の作品は、後の明菜への曲のプロトタイプのよう。知る人ぞ知るマドンナのビッグ・ヒットの日本語カヴァーも収録されています。

倉沢淳美・17才。そう“わらべのアツミちゃん”のデビュー・アルバムがこれ。同年デビューしたアイドル中、将来をもっとも期待されていた女のコで、久しぶりに浅田美代子タイプのアイドルが出てきたって感じだった。アイドルらしい豪華なアルバム。

当時、聖子や明菜に追いつけ追い越せとばかり続々とデビューした歌手の1人、橋本美加子のファースト・アルバム。リズム感も歌唱力もしっかりしている、爽やか健康少女。角度によっていろんなヒットにチョットづつ似ているルックスの方もなかなかのものだった。

“MOMOCO CLUB”出身の杉浦幸のセカンド・アルバム。チョット暗めなツッパリ・ムード溢れるアップ・テンポの曲が多い。ダンサブルでキュートな都会派少女として、マルチ・タレント的要素の感じられる若手スターだった。当時は。

アイドル・トリオ、A-chaの一員としてデビューした山口由子がソロになってから出した2枚のアルバムをまとめたもの。後にシンガー・ソングライターとしてブレイクしたが、当時から尾崎亜美、上田知華などからいい曲もらってたのね。隠れた名盤だと思う。

架空の映画のサウンドトラックというコンセプトで作られたサード・アルバム。イメージの断片がサウンドとなって、積み重ねられていく。聴く者の内にある無限の大宇宙へ60数分の旅へと誘ってくれる、リアル・サイケデリック・サウンドだ。シビれるよ。