1996年5月21日発売
月の沙漠月の沙漠
中国・秦時代の古楽器、秦琴(おそらく日本の三味線や沖縄の三絃の遠い祖先にあたると思われる桐製の撥弦楽器)を独自の奏法で聴かせる1枚。とりわけ(4)や(6)での、ニュアンス豊かな絹弦の音色にはただもううっとり。伴奏者を抑え気味にしたアレンジもいい。
プレイアデス舞曲集プレイアデス舞曲集
吉松自身が「点と線だけでできた最小の舞踊組曲」だというこの作品は、耳に優しく心地よく響いてくる小品集。田部京子はその簡潔な譜面に豊かなイマジネーションを投影し、感覚に訴える演奏を聴かせるが、常に芯が通っていて、流れが引き締まっている。