音楽むすび | 1997年10月21日発売

秋になるとどこの学校でも開かれる文化祭などの“クラス対抗合唱コンクール”やコーラス部のレパートリーとなるような曲を集めた、中学生のための合唱曲コンピレーション盤、5枚のシリーズ。ピアノ伴奏曲にはそれぞれ“カラピアノ”が付いている。混声二部から四部のものまで難易度もさまざまで、また“純”合唱曲から井上陽水の「少年時代」などのポピュラー曲も入っている。

デュオ児玉として活躍していた児玉夫妻が夫・郁夫氏亡き後、妻・幸子がルドルフ・マイスターと組んでシューベルト生誕200年を記念し演奏、録音したもの。シューベルトの貴重な四手のための作品集だが、技巧に走らず、作曲者と向き合った真摯な演奏だ。

自ら拉致された過去を持つだけに、尹氏の音楽は韓国の政治情況と絡めて語られる事が多い。この極めて訴える力の強い大作は、その最たるものの1つだろう。絶望的状況からの脱出を希求する氏、ひいては韓国民衆の熱き思いが重層的な響きの中から沸上る。

尹伊桑が亡くなる直前に作曲された作品、追悼盤である。尹の教えを受けた音楽家によって企画された追悼コンサートが下敷きになった録音で、力がこもっている。そして尹の音楽が妙に肉声っぽくリアルに聴こえて困ってしまうほどである。