1997年11月発売
ザ・デュラン・デュラン・トリビュート・アルバムザ・デュラン・デュラン・トリビュート・アルバム
デュラン・デュランをスカコア&メロコアがカヴァー、原曲をスカメロ色に染めていく様子は面白いが、スカメロ規格定型サウンド自体に奥行きはない。むしろコア系のデフトーンズら異種乱入組の方が、自分色で解体しそれぞれの個性が良く出ていると思う。
スウィート・ベイビー・ジェイムススウィート・ベイビー・ジェイムス
いまさら何もいうことのない人の、何もいうことのない傑作。シンガー・ソングライターという呼称も、この人のこのアルバムをきっかけに一般的になった。1970年発表。最も早い時期につくられた70年代を代表する作品のひとつだろう。マスト・アイテム。
マッド・スライド・スリムマッド・スライド・スリム
71年春のヒット作品で、キャロル・キングの『タペストリー』と並んで、シンガー・ソングライター・ブームを決定付けた。フォークやカントリーだけでなく、ソウルのリズムやジャズのフレーズなども、巧みに吸収しながら、抑制のとれた演奏もききどころ。
ワン・マン・ドッグワン・マン・ドッグ
昨今のブームでAORに目覚めたけれど、何か物足りないという方で本作を未聴なら迷わず(8)を聴き、再び全曲を堪能して下さい。恋をしている男性のうつろう心を巧みに歌うテイラーのヴォーカルとマイケル・ブレッカーのサックスに泣いてしまう。これぞ本物です。
ゴリラゴリラ
75年発表のJ・Tのヒューマンなアルバムで、(1)や(5)とともに、ジャケットの写真も話題を呼んだ作品だった。デビュー時の作風やサウンドを取り戻すとともに、ニック・デカロのオーケストレーションをうまく使い、J・Tミュージックを確立した作品といえる。