1997年11月発売
78年発表のニコレットのデビュー作。ニール・ヤングやリトル・フィート、ドゥービー・ブラザースのメンバーたちの支援を受けての作品だけに、カントリー音楽を背景にしたさわやかな歌声に乾いた哀愁を感じさせる。西海岸風の音楽を展開し、(1)がヒット。
カリフォルニアのサンタ・モニカ出身のシンガー・ソングライター。古き良きアメリカの香りの残る自作曲を現代のフィーリングでゴキゲンに歌い上げる“いかすギャル”。ある時はしっとりと、ある時は軽くさりげなく。
ジャズ・ピアニスト、ウォルター・デイヴィス・Jr.を父に持つ女性シンガーで、古いポップス・ファンにはフィービー・スノウを思わせるような苦みばしった歌声を聴かせる。しかも、落ち着いたその歌声は、音楽性を含めてとてもしなやかだ。
U.K.産N.Y.のジャマイカンの3(インディ・デビュー作を含めば4)作目。スティングの(2)、スティーヴィーの(11)他おいしくも多彩な元ネタ&ポップな音作りでもうわついた所ゼロなのが彼の力。超速ラガマフィンからうっとり歌ものまで自然で技アリの1枚。
まさに邦題のような意志をもって70年代ニュー・ソウル・ムーヴメントをひっぱった氏(故人)の73年発表第3作。アフロ・アメリカンの讃歌といえる(2)他、ゴスペルが、ブルースが、高い音楽性の中に深々と響く曲ばかり。(11)はボーナス、(5)のB面だった曲だ。
間違いなく70年代のブリティッシュ・バンドにおいて、巨人の1つに数え上げられるのが、このバッド・カンパニー。特に本デビュー作は、エネルギー、完成度、楽曲、どれをとっても超一級品だ。タイトでシンプルな彼らのロックは史上に輝く大きな金字塔だろう。
80年前後のLAの音楽状況を、この1枚で楽しむことができる。と言ってもいいくらい。TOTOやエアプレイが参加。ダイナミックにして、デリケートなポップ・ソウルを披露してくれる。この後、シカゴのヴォーカリストとして活躍する人の、81年の作品。