1997年5月21日発売
元レターXのマーティン・オベルマイヤー(vo)を中心に結成された、ジャーマン・メタルの新星の日本デビュー作。本国ではこれが3作目にあたるが、明らかに80年代のLAメタルを参照したような、ダイナミックでメロディアスなサウンドが詰まった力作だ。
紅一点のベーシストを含むジャーマン・メタル・バンドの2作目。キーボードを多用した音楽性は分厚い層となって良い意味でのオールド・ファッションなハード・ロックの醍醐味を満喫させてくれる。意外性には乏しいが、良心的な手堅い1枚だ。
西海岸の人気フュージョン・サックス奏者の通算7枚目はスティーヴィー・ワンダー作品集。フュージョン・アルバム特有の作りこんだ感じはせず、ジャムセッション感を伝える。ブランドはソウルフルに荒々しくウタっているが、カラオケっぽさもチラリ。
51年間このSQで演奏してきた第1ヴァイオリンのロバート・マンが97年、76歳で勇退する。これからも新メンバーが加わり歴史あるジュリードSQは変化しながら成長するだろう。それが音楽面でも如実。真摯、かつ退屈させない刺激と新鮮さを持つベートーヴェン。
バーンスタインの多才ぶりを示す興味深い1枚。指揮者・作曲家を本業としている彼だけに、技術的な面ではジュリアードSQと一体化しているとは言い難いが、音楽的には実に表情豊かで、聴かせ所を捉えていて面白い。個性的な演奏として注目したいCD。
豪華キャストによる「アイーダ」。ちょっと優等生的で、圧倒的な名場面はないが、全体的にムラのない高水準の出来で、スケールの大きな歌や音楽が満喫できる。ドミンゴの「清きアイーダ」や凱旋行進曲が楽しめて、1020円なら間違いなくお買い得だ。
オペラのハイライト盤は普通入門者が数回聴く程度だろうから、こんな価格での発売は大賛成。演奏も立派なもの。スカラ座で23年ぶりに復活上演された94年のライヴ。まず指揮者とオケの力感が素晴らしい。ブルゾンも格調高いが、新人のロストが大健闘。
マルトン、カレーラスといったキャスト、ティルソン・トーマス指揮、ハンガリー国立交響楽団による歌劇「トスカ」の抜粋盤。1020円とお買い得だし、これからオペラに馴染もうという人は、まずこうした抜粋盤から入ってみるのもイイかも。
グールド急逝のため未完となった「バッハ:イタリアン・アルバム」用の録音をベースとしている。「イタリア協奏曲」は旧録音だし、「?」はいくつもあるが、初出も豊富で貴重。マルチェルロのオーボエ協奏曲の編曲版などは思わず泣けてしまう名演。