1998年10月25日発売
フランス名曲選フランス名曲選
陸上自衛隊の音楽隊は戦前の陸軍軍楽隊にルーツがあり、明治以来フランス式を取り入れてきたためフランス音楽に馴染みが深いそうだ。目指すは“日本のパリ・ギャルド”というだけあって、このCDも明るく軽やかな音色でフランス近代の作品を演奏している。
ハッハ・リサイタルハッハ・リサイタル
一つ一つの音符を明晰な感覚で音として表現する。この演奏に翳りはまったくない。演奏家のバッハ研究の成果、自信がそうさせるのだろう。きわめてレベルの高い演奏だと思う。ただ、ときとして聴き手は翳りや自分を惹きつける魅力を探すものではある。
シェーンブルンの人びとシェーンブルンの人びと
2つのヴァイオリンとヴィオラとコントラバスによる四重奏でのウィーン音楽。シュトラウス・ファミリーやランナーの作品が四重奏用に編曲されている。ウィーン情緒をたのしむには、演奏も録音も少し生々しい感じがするが、ウィーンの今はこうなんだろう。
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタレスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ
千葉純子のデビュー・アルバム。彼女は桐朋学園とジュリアード音楽院で学び、92年ティボール・ヴァルガ国際コンクールで第3位に入賞している。多めのヴィブラートでよく歌う丁寧で優しい語り口が特徴的なヴァイオリニストである。