1998年5月25日発売
故チャーリー・ミンガスに捧げた作品。とはいえ単純なトリビュートではなく、ミンガスのメロディに詩をつけ彼女の作品にしたのがさすが。“ジャコパス”のベース・プレイも必聴。ジャケの絵はジョニによるもの。
71年発表、S・スティルスの2nd。シンガー・ソング・ライター全盛時の作品であるが、フォーク、ブルースそしてロックン・ロールを絶妙なコンビネーションでブレンド、今日でもその魅力は色褪せない。E・クラプトン、ドクター・ジョンの参加が当時の話題に。
ジャンル
復活を遂げた前作から、かれこれ4年振りのニュー・アルバム。もちろん目新しいことをやっているわけではないが、やたら内容が濃い。多彩にして豪華なバック、粒よりのマテリアル、そして何よりどこかふっ切れたクロスビー節……。代表作の1枚になりそう。
出たな、化けもの!とにかくやたらとタイトルが話題になった81年の作品。このタイトル、オリジナルなのだよ。私たちは「わかめをかぶったミュージシャン」と呼んでいたけど。J・ブラウンのプロデュースで、選曲のセンスもいいけれど、今はただの思い出。
最近、とみに見直しがされているテックス・メックスの大御所の68年の作品。タイトルのおもしろさも話題になった。ちょうど、リトル・フィート、オールマン・ブラザーズ・バンド、レオン・ラッセルの台頭期と重なり、南部のエスニックなサウンドが受けた。
ドクター・ジョンのロサンゼルス時代の作品で、1968年、2作目として完成された。ニューオリンズの特徴的なR&Bは聴けないが、当時のカリフォルニアの音楽状況を反映したサイケデリックな、しかもアクの強い独特の音楽世界は、彼ならではだ。
偉人、70年発表の一作。『ガンボ』以前のアトコ初期のアルバムとしては、一番ニッコリの出来か。ニュー・オーリンズR&Bの伝統を見事に消化内包したこってりオリジナル表現は、この作品あたりから開花する。(6)は17分の流動情念大作、司祭に敬礼せよ。
ニュー・オリンズ・スタイルにこだわってユニークなアルバムを発表し続けているドクター・ジョンの71年発表になるアルバム。ディープ・サウスのブルース感覚と、ソウルフルなボーカルが、ホンキー・トンク・ピアノで踊る、バック・トゥ・ルーツ音楽。
ニューオリンズ・ファンクのドン、ドクター・ジョンの74年の作品。バックをつとめるのはミーターズで、ファンキーでアーシーでブルージーなサウンドが展開されている。まさにこれぞニューオリンズ・サウンド。ドクターのダミ声ヴォーカルがシブイ。
ジェリー・イエスターのプロデュースによる73年のデビュー盤。イーグルスでもおなじみの名曲(1)をはじめ、やや過剰に感傷的な歌をオーヴァーアクト気味に演じる若きウェイツの処女作。いま聴くと、老成した演技の中に潜む若者らしい甘さがチャーミングだ。
'77年発表の8作目でチャートのトップになった。シンプルな演奏に乗って、C&WとR&BとR&Rをブレンドした力強いヴォーカルを聴かせてくれる。いかにも'70年代のロサンゼルスのロックといえるベスト・セラー・アルバム。
「オケで吹いている茂木さんってこんなにいい音してたっけ?(失礼!)」と思えるほど、このCDは素晴らしい。音に艶と華やかさとチャーミングさがある。四重奏曲以外は編曲ものだけれど、どれもオリジナルのように聴こえるからモーツァルトは不思議。