1999年6月発売
91年に創立40周年を迎えた東京少年少女合唱隊が、イギリスで開催された『ジャパン・フェスティバル91UK』の招きで渡英した折りに、英国各地の教会でライヴ収録した演奏。各会場に響きわたる清楚な歌声、やわらかい響きで多彩なプログラムが楽しめる。
ウクレレを中心にしてさまざまに音楽を表現。ハワイアンはもちろんのこと、ジョージ・ベンソンで有名なフュージョンの「Breezin'」の再演やブータンのメロディを無国籍風に演じるなど意欲満々。しかし本筋は外していない。ウクレレへの強い愛情が感じられる。
実力派サックス奏者ギャレットのワーナー移籍後5枚目の本作は、現在のレギュラー・カルテットを核に、ストレートな4ビートからコンテンポラリー色の濃い8ビートまで、バラエティに富んだ構成。メセニー、ミラーが2、3曲ずつ参加しているのも魅力。
山下達郎にとって10枚目になる83年6月発表のアルバム。本人は“青春の回想にしようと思って、自分のネ。それを元にしたフィクション。だから、ちょっと男っぽくしたかった”と言ってた。魅力的な張りのある歌声にうっとり。
前作『メロディーズ』から3年ぶりのオリジナル・アルバムだけに、もっと派手な作りになっているかと予想していたが、意外なほど地味。しかし、聞けば聞くほど味が出るタイプ。シンセを駆使していながら、テクノな感じの音には聞こえないのです。
重厚。といっても前作『ポケット・ミュージック』の鍛えぬかれた“なんでもなさ”、ふまえてのそれだから、変わんないね〜と安心して聞けちゃう人も、おそらく多数いるだろね。その気で聞けば十分腹に溜まる、二段重ねのお弁当的力作かつ武骨な名人芸。
本格的なライヴ作としては初の試みで、10年間の活動を集決算したような選曲、内容になっている。全精力を傾けて、完璧なスタジオ作を提供してきた人だが、ここでもその姿勢が貫かれ、ライヴの熱気を伝えつつも、ライヴとは思えない完成度を誇っている。
何といってもタイトルがいいよね。ジャケットもあのミリポルスキー。と、音楽意外のことをほめてお茶をにごそうというわけではない。ずっとリズムにこだわっていた彼だが、歌詞、リズム、メロディー、ヴォーカルの四拍子が完璧に時代にフィットしている。
(15)以外はシングルで発表された楽曲。レベルの高さがズッと続き堪能させられた。これほど密度の濃い音楽を毎度作るのだから、そのパワーには恐れ入る。最新シングル(11)を聴くたびに、日本のポップスはまだまだ大丈夫だ、と安心してしまう昨今であります。
ナイアガラ・レーベル創立20周年で、カタログ第1号“伝説の名盤”が今よみがえる。伝説のデモテープ、伝説の解散コンサートライヴのボーナス・トラックで“伝説神話”がさらに強化された。達郎ポップスの原石がゴロンと投げ出された感じがする。