1999年6月発売
リクエストリクエスト
青春を抱き続ける大人たちのポップスを歌える唯一の女性シンガーと言いたくなる竹内まりやの3年ぶりの新作。アイドルのために書いた曲も、異和感なく聞かせるまりやのヴォーカルには、艶っぽさが出てきた。女性にうけそうな内容を持った歌が多い。
Quiet LifeQuiet Life
日本のカレン・カーペンター竹内まりや、5年ぶりのアルバム。プロデュースはやはり山下達郎氏。「もう若くはない」という説得力が淡い諦めと深い安心の元に歌われると、途端に彼女のラヴ・ソングは輝きだします。だから熟れてます。艶も余裕もあります。
ImpressionsImpressions
10年前のレコード会社移籍後の、初のベスト・アルバム。それはイコール、プロデューサーとしての山下達郎の存在が欠かせない彼女の世界ということになる。もちろんまりやが主役だが、達郎のセンスも見逃せず、素敵な夫婦合作作品のオン・パレードだ。
シーズンズ・グリーティングスシーズンズ・グリーティングス
こういうアルバムをつくってしまえる、というところにまず脱帽。正直いってクリスマス・ソングは隔靴掻痒の感あり、という世代の筆者にとっては純粋に音楽として楽しめる作品は本気でうれしい。達郎氏のサンタ姿を表ジャケに使わなかったセンスを評価する。
honestohonesto
昨年1年休養していたため、オリジナル・アルバムは2年ぶり。一言でいえば、徳永らしい作品だろうか。さすが本人も周りを固めるミュージシャンもベテランなので、ソツなく綺麗にまとまっている。ちょっと地味かなとも思うが、それも芸風のひとつか。
エスパーニャエスパーニャ
アルヘンタは44歳で亡くなったスペインの指揮者。絢爛な色彩と骨太で力強いリズム、そして濃厚な表現が一体となり、ムンムンとローカル臭を発散する魅惑的な音楽を聴かせてくれる。これほどスペインの“地”の雰囲気をストレートに伝える演奏も珍しい。