1999年6月19日発売
友淵のりえ友淵のりえ
日本語の響きは日本の楽器にこそ……と、現代邦楽界の中にあって、言葉にこだわり、唄にこだわり続けているそう。21世紀へと伝える地歌箏曲には、20世紀の味つけがなされて当然とばかりに、実験的な表現も融合させて、パワフルな“言の葉”たちがここにいる。
普化 虚無僧尺八普化 虚無僧尺八
渡辺香津美や近藤等則、エルヴィン・ジョーンズらとも共演、幅広い活動を展開する虚無僧尺八奏者、中村明一。古典曲の中でもっとも激しいと言われる表題曲ほか全7曲、現代感覚にあふれた演奏で虚無僧尺八の神髄を披露。尺八という楽器の奥深さを知る。
永平寺の朝〜大梵鐘と般若心経〜永平寺の朝〜大梵鐘と般若心経〜
鎌倉時代に開創された曹洞宗の修行道場・永平寺。湧き水のせせらぎ、目覚ましのための振鈴、1分50秒の間隔で18回打ち鳴らされる“大梵鐘の十八声”といった永平寺の朝の音と「般若心経」を録音。現代人の疲れた心に引き締める“癒し”効果満点の1枚。
萬福寺の梵唄〜黄檗宗声明の世界〜萬福寺の梵唄〜黄檗宗声明の世界〜
京都宇治の黄檗山萬福寺の経文に節をつけて唱える梵唄を収録。朝課と晩課は大太鼓、大鐘、雲版、木魚など多数の鳴り物を打ち鳴らしながらの読経で、中国南部の発音とともに中国仏教の性格を色濃く残した黄檗宗の賑やかさとおおらかさが伝わってくる。
チェリッシモ!〜チェロ名曲集チェリッシモ!〜チェロ名曲集
不敵な面構えのわりに、音楽は丁寧で大人しい。もっと若々しさを……などと思ってしまうのは、若さを失いつつあるもののひがみか。それでも、選曲にせよ音楽にせよもっと冒険が欲しい。個性の強い共演者とのセッションで光り輝くタイプのように見受ける。