2000年5月24日発売
忍び寄る恋忍び寄る恋
この数年、絶好調の録音活動を続けている耽美派ピアニスト、キューンのヴィーナス第2弾の紙ジャケット盤だ。タイトル曲の原題はLove Walked In。今のキューンの熟したスタンダード・ナンバー演奏は、リラックスして軽快な歌心にあふれる。
アゲインアゲイン
おいしい店は口コミで自然と広がる。エディ・ヒギンズの昨年の『魅せられし心』の、ジャズ・ナンバーワンともいえる大ヒットはそのことを思わせた。その続編的性格のピアノ・トリオ作。テイストの素晴らしさに尽きる。誰もが舌鼓をうついい味だ。★
音楽がある限り音楽がある限り
すっかりベテランになってしまったザイトリンだが、その音楽からはまだ覇気が失われていない。クールなボサ・ノヴァを聴かせてくれる(7)あたりに往年の創造性を感じてニヤリと微笑むファンもいることだろう。トリオとしての演奏も申し分がない。
ブルースをそっと歌ってブルースをそっと歌って
僚友ジョージ・ムラーツを得て、いつになくリラックスしたスティーブ・キューンの演奏が聴けるアルバムだ。『ヴィーナスジャズ・スペシャル・キャンペーン』のアンコール・プレス。
ス・ワンダフルス・ワンダフル
チャーラップはジェリー・マリガンやフィル・ウッズのバンドで活動したことがある67生まれのニューヨーカー。彼のリーダー作が日本で発売されるのはこれが初。演奏はきわめてエレガントでスマート。スタンダードをオーソドックスにプレイしている。★