音楽むすび | 2002年4月11日発売

97年に広島で結成された4人組によるファースト・アルバム。直球パンクを気負いのないシンプルな日本語で唄い切る潔さ。ブルーハーツが蒔いた種はこんなに大きな実を結んでいる。SNAIL RAMPのタケムラが主宰するスクールバス・レーベルからのリリース。

ギトギトした体液臭男汁臭はそれほどでもないところが21世紀のツッパリ流儀かと納得なのはきっと演奏技術の高さや消化して来た音楽の幅広さを感じさせるから。軽快でくっきり、手の込んだアレンジにも無理がなく歌詞にも念の入った物語性あり。

クラシック・ファンの枠を超え、世界中で愛されている名門団体の来日記念盤。ウィンナ・ワルツ、ミュージカル、民謡からブリテンの作品まで、幅広いレパートリーで聴かせてくれる清澄かつ絶妙なハーモニーは、まことにベスト盤の名にふさわしいものだ。