2004年5月発売
神戸を拠点に活動するベテラン・ア・カペラ・グループによるさだまさしカヴァー集。「秋桜」「若葉は限りなく生れつづけて」といった名曲を、抜群のコーラス・ワークで聴かせる。
ミニ・アルバム『DECADANCE』とアルバム『Deep Calm』から選んだ8曲を、DJ KAORIやSUBZEROなど気鋭のアーティストやDJがリミックスした。(3)のインストのブレイクビーツや、(5)でフランク・ミューラーが手がけたテクノなど1曲ごとの個性が際立つ。
レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズをプロデューサーに迎えたダットサンズのセカンド。生々しいライヴ感と疾走感はそのままに、前作よりもシャープな切れ味を増したビートに成長の跡が窺える。単なる懐古趣味ではない普遍的なハード・ロックの魅力を堪能できる力作。
82年録音。キャロルは当時、わが国でもよく知られる女性シンガーで、全国各地のライヴは盛況だった。その最終公演の後、東京のスタジオで同行メンバーとともに録音。ということもあり、ピアノ・トリオとの呼吸もピタリで、彼女は快調に歌っている。軽妙な節回しに独特の味わいが。
70年代後半から80年代初頭にかけて何度も来日し、人気を博した名歌手キャロルが、ドン・アブニーのピアノ伴奏だけで残した84年のライヴ作品。タイトル通り全編バラード。どの曲も丁寧に歌い上げ、しっとりとした情感を最後まで持続させた点は見事というほかない。
グレイト・ジャズ・トリオで人気を博したハンクが、さらに円熟味を増しながらも軽やかで明晰な本来のスタイルに戻ったことを披露した79年鹿児島ライヴ盤。古典派スタンダードといえるスウィンギーな本物のピアノを聴かせる彼の迫真のプレイには拍手、拍手である。
81年来日時のライヴ録音。マイク・ウォフォード、チャック・ドマニコとのトリオで、前年亡くなったビル・エヴァンスにちなんだナンバーを演奏している。エヴァンスをほうふつとさせるウォフォードのピアノが瑞々しく、50年代全盛期を思わせるマンのドラミングも絶好調。