2007年12月5日発売
近代の管弦楽法のひとつの精華を聴くことができるレスピーギの代表作。「ローマの松」は4ヵ所の松をテーマに古代ローマの歴史を描き、「ローマの祭り」は古代から現代までの4つの祭りを壮麗に描いた作品だ。
後期ロマン派の最後の巨人、R.シュトラウスの精緻で壮大な音響世界が堪能できる一枚。「ツァラトゥストラ」は、ニーチェの哲学を音楽化した音絵巻。「ティル」は、中世のいたずら者の物語をユーモラスに描写した傑作だ。
20世紀前半のアメリカを代表する作曲家、ガーシュウィンの魅力を凝縮した作品集。ジャズのイディオムとクラシックとを見事ミックスした「ラプソディ・イン・ブルー」など、ジャジィなヒット・ソングを収録。
シュトラウス2世の作品を中心に、弟ヨゼフとの合作「ピチカート・ポルカ」や父親シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」を含む、ウィーン情緒満載のワルツ集。おなじみの曲ばかりの、みんなで楽しめる一枚だ。
ラヴェルと並ぶ印象主義音楽を代表する作曲家、ドビュッシーの作品集。印象主義音楽の嚆矢とされる、マラルメの詩を題材にした「牧神の午後への前奏曲」をはじめ、新しい音楽を切り拓いた作品が収められている。
ドイツ最大のオペラ作曲家ワーグナーの管弦楽曲集。長大なオペラの中から、誰にも手軽に楽しめる管弦楽作品を収録。滔々(とうとう)と流れる息の長い旋律や勇壮なブラスの響きなど、ワーグナーの魅力が凝縮されている。
プロコフィエフの代表的なバレエ音楽。組曲もあるが、これは全曲版からの抜粋盤。全曲は長く複雑な構造を持つが、各メロディは明快で分かりやすく親しみやすい。この名作を、まずは抜粋盤で楽しもう。
アメリカのマーチ王、スーザの作品集。第2のアメリカ国歌と言われる「星条旗よ永遠なれ」をはじめ、多くの曲は運動会などでおなじみの曲だろう。マーチの芸術性をも高めたスーザの名曲の数々が楽しめる。
もっとも有名なバロック音楽であり、四季折々の自然や風物、犬や鳥の鳴き声までを描いた描写音楽の元祖的な作品。協奏曲の形式を持ち、ヴァイオリンとオーケストラとの共演も聴きどころとなっている。
バッハの現存するヴァイオリン協奏曲をまとめて収録したアルバム。ヴィヴァルディの影響がある第1番、古典派の協奏曲を先取りしている第2番、2つのヴァイオリンの絶妙な掛け合いが楽しい作品など、聴きどころ満載。
モーツァルト最初の短調のピアノ協奏曲と同じくピアノ・ソナタという、モーツァルトにとって特別な意味を持っていた短調の曲を並べた一枚。ロマン派的ドラマ性と、哀しみを湛えた短調の魅力が堪能できる。
モーツァルトの明朗で澄明な世界が広がる第21番のピアノ協奏曲と、映画にも使われた美しい第2楽章のヴァイオリン独奏版などを収録。趣を変えての名曲の楽しみが味わえる。珠玉の名品と言えるロンドもまことに美しい。
聴衆を意識しない芸術的欲求に従って書かれたかのような第24番のピアノ協奏曲と、モーツァルトのピアノ・ソナタの最高峰と言われる第14番のソナタの、短調の2曲を収録。明暗を兼ね備えた天才だけになせる技がここにある。
第26番は、モーツァルトのピアノ協奏曲の中では人気曲のひとつ。皇帝レオポルト2世の戴冠式のための曲だけに、華やかさと分かりやすさを兼ね備えた作品。ロンドは、モーツァルトが好んで演奏したという佳曲だ。
ヴァイオリン協奏曲は、モーツァルト19歳の時の彼のヴァイオリン協奏曲中の最高傑作。スケールが大きく流麗な曲で、最終楽章の中間部に突然オリエント風な音楽が挿入されているところからこのタイトルが付けられた。