2007年12月発売
バッハの現存するヴァイオリン協奏曲をまとめて収録したアルバム。ヴィヴァルディの影響がある第1番、古典派の協奏曲を先取りしている第2番、2つのヴァイオリンの絶妙な掛け合いが楽しい作品など、聴きどころ満載。
モーツァルト最初の短調のピアノ協奏曲と同じくピアノ・ソナタという、モーツァルトにとって特別な意味を持っていた短調の曲を並べた一枚。ロマン派的ドラマ性と、哀しみを湛えた短調の魅力が堪能できる。
モーツァルトの明朗で澄明な世界が広がる第21番のピアノ協奏曲と、映画にも使われた美しい第2楽章のヴァイオリン独奏版などを収録。趣を変えての名曲の楽しみが味わえる。珠玉の名品と言えるロンドもまことに美しい。
聴衆を意識しない芸術的欲求に従って書かれたかのような第24番のピアノ協奏曲と、モーツァルトのピアノ・ソナタの最高峰と言われる第14番のソナタの、短調の2曲を収録。明暗を兼ね備えた天才だけになせる技がここにある。
第26番は、モーツァルトのピアノ協奏曲の中では人気曲のひとつ。皇帝レオポルト2世の戴冠式のための曲だけに、華やかさと分かりやすさを兼ね備えた作品。ロンドは、モーツァルトが好んで演奏したという佳曲だ。
ヴァイオリン協奏曲は、モーツァルト19歳の時の彼のヴァイオリン協奏曲中の最高傑作。スケールが大きく流麗な曲で、最終楽章の中間部に突然オリエント風な音楽が挿入されているところからこのタイトルが付けられた。
ベートーヴェン中期の傑作で、ピアノ協奏曲中でも1、2を争う人気曲。スケールが大きく、豪華で堂々とした曲調は、まさに「皇帝」という呼び名にふさわしい。ピアノとオーケストラとの緊密な関係が素晴らしい。
傑作を次々と生み出していた時期の作品で、古今のヴァイオリン協奏曲を代表する作品でもある。抒情的な美しさに満ちているが、高度な技巧を要求する曲ではなく、その分演奏者の深みのある演奏が味わえる。
ドイツ・ロマン派を代表するヴァイオリン協奏曲。難曲ではあるが、華麗なヴィルトゥオーゾ協奏曲ではなく、厚みのあるオーケストラとがっぷり組んだシンフォニックな協奏曲だというところが、ブラームスらしい。
ドイツ・ロマン派の2大抒情派ヴァイオリン協奏曲。ブルッフはメンデルスゾーンに影響を受けて書いたという。ともに流れるような甘美なメロディが充溢し、ヴァイオリンの持つ歌謡性を最大限に活かしている。
チャイコフスキーはピアノ協奏曲を3曲作曲しているが、この第1番がもっとも有名。華やかで、若さと抒情、適度な民族性と哀愁や感傷性など、感情に訴えるあらゆる要素を備えた一大人気曲。併録の「四季」も佳品だ。
古今のヴァイオリン協奏曲のなかでもトップクラスの人気曲。スラヴ的な民族色とヴァイオリンの高度な技巧とがあいまって、華やかで感傷性に富んだ名曲となっている。併録の2曲も美しく、甘い珠玉の小品だ。
ショパンの20歳の時の作品。出版の順序から後で書かれたこの曲が1番とされた。“ピアノの詩人”の名にふさわしい、豊かで美しく抒情性に富んだメロディに満ちている。ピアノの華麗なテクニックも満喫できる。
ショパン19歳の時の作品。文字通り青春の息吹が感じられる名曲。ロマンティックで、各楽章は甘美なメロディに満ちている。第2楽章は、初恋の人コンスタンツィアへの思いが込められているとされる。
ラフマニノフの出世作であり、また彼の資質がよく出た作品でもある。映画『逢びき』で使われ一躍有名になった。全編甘美で抒情的なメロディに埋め尽くされ、ピアノの名技性もたっぷりと味わうことができる。
アメリカ演奏旅行中に作曲し、自身のピアノによりニューヨークで初演している。終楽章の目もくらむようなソロなど、第2番よりいっそう技巧的になっている。一方、通俗性は若干薄められ、曲全体の重量感は高まった。
北欧を代表するピアノ協奏曲は、25歳の時に書かれた出世作。ノルウェーの民俗音楽をうまく取り入れ、リストからも高い評価を得た。抒情小曲集は、グリーグの心情を綴ったようなまことに美しい珠玉の小品集だ。