2007年12月発売
チャイコフスキーはピアノ協奏曲を3曲作曲しているが、この第1番がもっとも有名。華やかで、若さと抒情、適度な民族性と哀愁や感傷性など、感情に訴えるあらゆる要素を備えた一大人気曲。併録の「四季」も佳品だ。
古今のヴァイオリン協奏曲のなかでもトップクラスの人気曲。スラヴ的な民族色とヴァイオリンの高度な技巧とがあいまって、華やかで感傷性に富んだ名曲となっている。併録の2曲も美しく、甘い珠玉の小品だ。
ショパンの20歳の時の作品。出版の順序から後で書かれたこの曲が1番とされた。“ピアノの詩人”の名にふさわしい、豊かで美しく抒情性に富んだメロディに満ちている。ピアノの華麗なテクニックも満喫できる。
ショパン19歳の時の作品。文字通り青春の息吹が感じられる名曲。ロマンティックで、各楽章は甘美なメロディに満ちている。第2楽章は、初恋の人コンスタンツィアへの思いが込められているとされる。
ラフマニノフの出世作であり、また彼の資質がよく出た作品でもある。映画『逢びき』で使われ一躍有名になった。全編甘美で抒情的なメロディに埋め尽くされ、ピアノの名技性もたっぷりと味わうことができる。
アメリカ演奏旅行中に作曲し、自身のピアノによりニューヨークで初演している。終楽章の目もくらむようなソロなど、第2番よりいっそう技巧的になっている。一方、通俗性は若干薄められ、曲全体の重量感は高まった。
北欧を代表するピアノ協奏曲は、25歳の時に書かれた出世作。ノルウェーの民俗音楽をうまく取り入れ、リストからも高い評価を得た。抒情小曲集は、グリーグの心情を綴ったようなまことに美しい珠玉の小品集だ。
緻密で躍動感に満ち、かつ美しいモーツァルトの弦楽四重奏曲2曲を収録。いずれも、モーツァルトが自己のスタイルを確立し、後世に絶大な影響を与えた、いわゆる“ハイドン・セット”に含まれている傑作だ。
クラリネットの音色を好んだモーツァルトの名作を収録。晩年の室内楽の傑作のひとつ、クラリネット五重奏曲は、この新楽器の美質を最大限に引き出し、その可能性を後世に知らしめた。陰影に富んだ優美な作品だ。
シューベルトの室内楽の中で、もっとも親しまれている「ます」と、彼の歌曲をリストが編曲したピアノ曲を収録。五重奏曲は22歳の時の作品で、溌剌(はつらつ)とした名曲。終楽章では、鱒が泳ぎ回るさまが目に見えるようだ。
ブラームスは晩年にクラリネットの曲を4曲も書いているが、この五重奏曲は、もっとも人気が高い傑作。枯淡(こたん)の境地に到達したブラームスらしい味わい深い曲だ。クラリネットの魅力もたっぷりと満喫できる。
人間の声に近いチェロは、耳に優しい響きを持っている。本作には、そんなチェロの響きを活かした癒し効果たっぷりの作品や華麗なテクニックを聴かせる曲などが収められていて、チェロの幅広い表現力が味わえる。
子守唄は基本的に、人の心を癒す効果が絶大だ。誰もが知っているフリースやシューベルトの子守唄から、夢見心地にしてくれる「トロイメライ」や「ジムノペディ」など、癒しの効果も期待できる小品集だ。
優れたオルガニストでもあったバッハの、膨大なオルガン曲の中から名曲中の名曲を厳選収録。超有名な「トッカータとフーガ」から屈指の傑作「パッサカリア ハ短調」まで、オルガン音楽の真髄を極めている。
ベートーヴェンの標題付きの有名なソナタ3曲を収録。第2楽章がポップ・ソングにもなった「悲愴」、幻想的な「月光」の第1楽章、タイトル通り迫力にあふれる「熱情」。ヤンドーの的確な演奏で聴くことができる。