2007年9月5日発売
制作・出演
カレーラス / カーティア・リッチャレッリ / クラウディオ・アバド / クリスティーネ・シェーファー / ドミトリー・ホロストフスキー / ドミンゴ / パヴァロッティ / フレーニ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ヴェルディルネサンスから近代まで、民謡や日本の歌、シャンソンや映画音楽までを含んだ、珠玉のギター名曲集。セルシェルが慈しむように語らうように奏でていて、ギターの豊かな音色が伝わってくる。
ワイセンベルクが演奏活動から遠ざかりつつあったころの演奏だが、そのテクニックは相変わらずで、一層の洗練をみせている。ドビュッシーの微妙な音色の変化が精妙に表出された、一聴に値する演奏だ。
バレエ音楽というよりも、純管弦楽曲としてきびきびとした演奏。チャイコフスキーの美しいメロディを最大限に強調し、ウィーン・フィルの豊潤な響きでデコレーションしている。目の覚めるような美しさだ。
ロマンティックに現代オーケストラをたっぷりと鳴らしたモーツァルトの本質を過たずに掴み出した楽曲を収録。レヴァインの個性がモーツァルトの中で見事に昇華されている。
抜群に美しい第2楽章を持つ第21番と、独奏のピアノが華麗な第26番の組み合わせ。モーツァルトのスペシャリストでもあるピリスによる演奏は、モーツァルトの美しさが際立っている。アバドのサポートも見事。
制作・出演
J.S.バッハ / アンネ・ソフィー・フォン・オッター / アン・モノイオス / イングリッシュ・バロック・ソロイスツ / オラフ・ベーア / ジョン・エリオット・ガーディナー / ハワード・クルーク / バーバラ・ボニー / マイケル・チャンスモーツァルト・イヤーに発表された、ムターのモーツァルト第3弾は、ヴァイオリン・ソナタ集。3夜にわたって行なわれたコンサートのライヴ録音で、円熟期に入ったムターの至芸が聴ける。
色彩感にあふれたオルガンをフィーチャーしたサン=サーンスのもっとも有名な交響曲と、情景が目に浮かぶような「魔法使いの弟子」を収録。レヴァインがベルリン・フィルを駆使して、豊かなスケール感を作り出している。
制作・出演
アンネ・ソフィー・フォン・オッター / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / エディット・マティス / カラヤン / キリ・テ・カナワ / ジェイムズ・レヴァイン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / モーツァルト / レヴァインモーツァルトの4大オペラからの抜粋を、カラヤンとレヴァインという2大巨匠の名録音から抜粋した贅沢な一枚。歌手陣も充実した豪華版で、初めて聴く人にはこの上ない手引きとなること請け合いだ。
制作・出演
J.S.バッハ / サイモン・スタンデイジ / ジ・イングリッシュ・コンサート / ダヴィド・ライヒェンベルク / トレヴァー・ピノック / フィリップ・ピケット / マイケル・レアード / リーザ・ベズノシウク「わが祖国」は、スメタナの、また民族主義的作品の代表作。レヴァインの指揮は、チェコの民族性を強くは押し出さずに、スメタナの作り上げた特有の響きを、ウィーン・フィルを駆使して磨き上げている。
英雄の死と復活をテーマに、聖と俗が渾然一体となった大曲を、ブーレーズが精緻なスコア・リーディングと、絶妙なオーケストラ・コントロールで余すところなく描き切っている。マーラー演奏史に残る一枚だ。
ヒラリー・ハーンのDG移籍第1弾となったアルバム。ハーンが敬愛するバッハを、キリッとしたメリハリをつけて若々しく、しかし落ち着いた安定感のある演奏で語っている。新鮮な感動をもたらす一枚だ。
アメリカの近現代の音楽史を彩る作曲家を並べて、バーンスタインが持ち前のジャジィな感性と開放感あふれる雰囲気とを発揮した名演。敬愛するコープランドや濃密なバーバーの抒情など、まさに絶品だ。
ヴァイオリン協奏曲は、若きクレーメルがバーンスタインと先鋭的ながらも伝統的なブラームスを作り上げた録音。二重協奏曲も、バーンスタイン2人を上手く包み込み、白熱した演奏を聴かせている。
51、2歳のときのアバドが、ロンドン響の音楽監督になる前後の頃の録音。颯爽とした胸のすくような演奏に円熟味も加わり、メンデルスゾーンの清新なロマンティシズムがストレートに伝わってくる。