2008年1月9日発売
発売元
キングレコード株式会社レーグナーのバランス感覚が見事に活かされていて、その深いスコアの読みは踊りのための音楽というより、ドラマティックな物語として構築されている。ベルリン放響の高い合奏能力をフルに発揮させた録音だ。
オペラ指揮者としても実績があるだけに、このバレエ作品でも、ドラマの構築に優れた手腕を発揮している。洗練された美しい響きを引き出しつつも、決して華美にはならないところがレーグナーらしい。
ヤナーチェクの土臭さといった民族性は若干希薄ではあるが、独特の語法は明確に眼前に広がっている。レーグナーの高度な職人技が、しっかりと息づいており、とりわけ「シンフォニエッタ」は素晴らしい。
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キングレコード株式会社ライプツィヒ放送響のソロ・オーボエ奏者だったグレッツナーによる、ヴィヴァルディとテレマンのオーボエ協奏曲集。全体にスタイリッシュな演奏だが、グレッツナーの濃やかなニュアンスが豊かな表情を作り出している。
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キングレコード株式会社チャイコフスキーのもっとも人気のあるピアノとヴァイオリンの協奏曲を収めた嬉しい一枚。レーゼルの明確で堅固な構築力やフンケのよくうたうロマンティックな表現力、そしてスケールの大きなマズアの指揮が堪能できる。
旧東ドイツのオルガニスト、アルブレヒトによる、意外にも珍しいブラームスのオルガン曲全集。遺作となった「11のコラール前奏曲」など、ブラームス晩年の澄みきった美しさに満ちている。一聴の価値大いにあり。
旧東ドイツの名ピアニスト、レーゼルの得意としていたベートーヴェン。録音当時まだ30代だったが、ドイツの伝統的なピアニズムを継承し、堅実でオーソドックス、堅固な造形を構築している。清々しい演奏だ。
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キングレコード株式会社旧東ドイツを代表する弦楽四重奏団、ズスケ率いるベルリンSQの出色の全集からの抜粋。第14番は最後に録音されたもの。ベートーヴェンの孤高の境地を見事に表現し尽くしている。第3番の瑞々しさも素晴らしい。
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キングレコード株式会社シューベルトはゲーテの詩が好きだったらしく、彼の詩による歌曲が非常に多い。本作には、17歳から20歳ころの作品を中心に収録。青春の息吹にあふれた楽曲を、シュライアーが見事に歌い上げている。
制作・出演
オトマール・スウィトナー / ギゼラ・シュレーター / ゲアハルト・ヴェストナー / シュターツカペレ・ドレスデン / テオ・アダム / ドレスデン・シュターツカペレ / ドレスデン国立歌劇場男声合唱団 / ドレスデン国立歌劇場男声合唱団員 / フーゴー・フォン・ホフマンスタール / リヒャルト・シュトラウス発売元
キングレコード株式会社アダムのR.シュトラウス集とも言うべきアルバム。「ばらの騎士」でのオックス男爵やモロズスのモノローグなど、見事な歌唱を聴かせている。アダム43歳、絶頂期の録音だ。スウィトナーの指揮も万全。
発売元
キングレコード株式会社シャルプラッテンの一大事業とも言うべき、膨大なドイツ民謡集の第4巻。旧東ドイツの国家事業としてこの集大成を作り上げた。ドイツの貴重な財産であろう。合唱団の演奏も、非常に水準の高いものだ。
制作・出演
ギュンター・コーツ / フランツ・コンビチュニー / ヘルムート・コッホ / ベルリン放送交響楽団 / ベルリン放送合唱団 / ベートーヴェン / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / ライプツィヒ放送合唱団発売元
キングレコード株式会社コンヴィチュニーは「合唱幻想曲」のみで、ほかはコッホが指揮している。ドイツの伝統が、合唱にもオーケストラの響きにもしっかりと受け継がれた名演で、珍しい曲もあり、地味だが価値のある一枚だ。