2008年6月4日発売
「悲しい酒」「なみだ川」「矢切の渡し」などのヒット曲の作詞を手がけた石本美由起の、作家生活60周年を記念した作品集。4000編にも及ぶ作品の中から厳選された代表曲32曲が収録されている。
クラムボンの原田郁子によるソロ・アルバム2作目。おそらくはきわめてパーソナルな地点から出発しているであろう生々しさを感じさせつつも、決してその世界を閉ざしてはいない。収められた楽曲を彼女と共有するような楽しみ方ができる充実作だ。
女性(むしろ“女”か)ならではの感性を、どこまでも掘り下げていったところから生まれるのだろう倉橋ヨエコの作品。ジャズの自由さと歌謡曲の卑近さの混血にも近いヴォーカルとの組み合わせがうたに姿を変え、たまらない魅力が噴出する7枚目のアルバムだ。
62歳までギターを相棒に歌い続けてきた梅原司平。幾度もの挫折を経て、それでも夢を追い求めたフォーク・シンガーの歌がこれだ。優しく語りかけるように歌う。日常のひとコマへのさり気ない眼差しに、ふっと救われる思いすらする。継続こそが力だろう。
制作・出演
FoskolosPeter / NagyBela / NovakZita / RajkaImola / RomanovszkajaLjudmila / ドヴォルザーク / ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団 / 西本智実発売元
キングレコード株式会社久々のアルバム。しかも今回はブダペスト・フィルとの共演。「新世界」をぶつけてくるあたり、なかなかの策士である。とはいえスラヴ臭さはない。各声部、各楽器が、まことに味のあるうたいまわしをする。西本の気概と成熟した音楽性が堪能できる一点である。
デビュー13年、秋田出身女性歌手の、復帰第2弾となる半年ぶりのシングル。散った花びらが水面を流れ行くさまをたとうた、日本ならではの風情あふれる表題のもと、一途な気持ちを歌う女の演歌「花筏」。一途さは同じでも「雪物語」は、どこか70年代フォークの匂いして一興。
五木寛之の小説『青春の門』をテーマにした1979年発表のアルバム。五木が書いた9つの詞に、一般公募によりアマチュアの曲を付けている。ナレーションは五木自らが担当。
1975年に発表された、シンガー・ソングライターとしてのデビュー・アルバム。ヒット曲「吾亦紅」の青春ヴァージョン「母」や、「マニラの夕陽」などが楽しめる。生命力を感じさせる温かな詞とメロディが力強い。
前作よりもファンクやブルースの要素が深まった、1976年発表の2ndアルバム。「ものもらい」「夕暮れ木枯らし裏通り」などの11曲に、彼の音楽性の新たな一面が表われている。郷愁と洗練が入り混じった詞の世界も独創的だ。