2008年6月発売
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
最近復刻されたヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる演奏。ヴィオラのような指使いで弾くが、現代のチェロよりも小振りの楽器。音色がまろやかで、フレージングは柔軟。とくにジーグなどでの躍動感ある音楽には新鮮な勢いがある。チェロ・ファンなら必聴。
もう一度… feat.BENIもう一度… feat.BENI
安良城紅とコラボした「もう一度…」では、終わった恋を男女目線で同時に綴る。各々の切ない気持ちが、過ぎた時の流れに刻まれているのが伝わりグッとくる。清水翔太とのコラボ「ONE LOVE」は、R&B風のクールなナンバー。メインを覆い尽くす勢いの、清水のヴォーカルにも目を見張る。
ラヴ・ザ・ウーマンラヴ・ザ・ウーマン
夫ケニー・ラティモアとのデュエット作2枚を挟み、8年ぶりのソロ作。小悪魔的な外見とは裏腹に気っ風のいいぶっちゃけた人だとライヴを見て知ったが、本作はその性質どおりの思い切りのいい歌からイメージどおりの可憐な歌まで、幅広い魅力を堪能できる。
アイオライトアイオライト
2008年の第1弾シングルは、曲ごとにソングライターを変えながら三者三様の発熱を示している。痛みや不安の向こう側に希望を捉えていくかのように、激しさの中には温かさを、滑らかなメロディにはどこまでも延びていく力を与えていくさまは、表現の深化として響く。
リーチリーチ
世界最大のSNS、MySpaceで驚異的な人気を誇ったアリゾナ出身バンド、アイズ・セット・トゥ・キルのデビュー・アルバム。美しくも悲しみを湛えた女性ヴォーカルに男性の咆哮ヴォーカルが絡むさまがスリリングだ。