2009年11月26日発売
西海岸の名匠クロード・ウィリアムソンのオリジナル曲集。レギュラー・トリオでの録音で、トリオ・メンバーの自作曲を演奏した。クロードのオリジナル曲集は珍しい。クロードの作曲はブルースのコード・12・ブルー」、ゴスペル風の「カミン・イン・バック・ドア」など。全体的に親しみやすいメロディアスな曲が並ぶ。
制作・出演
スコット・ラファロ / スタン・リーヴィ / ビリー・ヒギンス / フランク・ロソリーノ / リッチー・カミューカ / ルース・プライス / ヴィクター・フェルドマン / ヴィンス・グアラルティラファロは25歳で夭折したが、ビル・エヴァンスのリバーサイドの名作で歴史に確固たる名を残した。ここではエヴァンスに出会うまでの名手たちとの共演を記録。並のベーシストのようにバックでリズムに腐心するプレイヤーではなかったことがよくわかる。
長くマイアミで活動した盲目のピアニスト(1914年生まれ)。これは自身がホームグラウンドにしていたマイアミのラウンジで録音された65年の演奏。ワイルドなテディ・ウィルソンとでもいった特異なスタイルで、ダイナミックに弾いている。幻のピアノ弾きによる発掘もの。
このピアニストの存在を知っている人は数が少ないと思う。その貴重なリーダー作に未発表演奏3曲を加えて初CD化したのがこのアルバム。スウィンギィで洒脱なフィーリングはいま聴くとオールド・ファッションだが、そのぶん味わいが深くて楽しめる。
制作・出演
エリック・サーメニアン / ジェラルド・ロザレス / ステファン・リーヴェストロ / トゥーツ・シールマンス / フランス・ヴァン・デル・ホーヴァン / マイク・デル・フェーロ / リシャール・ガリアーノ / ロイ・ダッカスカラオケのスタンダードが2曲。もちろん、オリジナル・カラオケ付き。ベンチャーズの「十番街の殺人」風イントロで始まる「星降る街角」に、アラ還世代はまずニヤリ。「わたし祈ってます」はオーソドックスなムード歌謡の味で聴かせる。どちらも都会的な洒落た仕上がりで面白い。
2006年に活動休止したバンド“三人”のヴォーカル・三人サイトーのメジャーデビュー・ミニ。エネルギッシュな演奏と、表情豊かな彼独特の歌唱がばっちり合っている。晴れやかでゆったりとしたミディアム・チューン「歩く人」は映画『書の道』の主題歌。彼の歩む“歌の道”は日本語ロックの本懐だろう。
宝塚歌劇団出身のヴォーカリスト、夢輝のあのファースト・マキシ。作詞に荒木とよひさを迎えた「星の旅人」、佐賀在住のヒーリング系シンガー・ソングライターである弓削田健介のペンになる「やさしい歌」、リストの名曲の日本語詞によるカヴァー「愛の夢」と、その癒しのミラクル・ヴォイスが堪能できる一枚だ。
フランス語で双子の意味を持つジュメル(Jumelles)のデビュー・アルバム。宮原ちひろとみちるの双子によるピアノ連弾デュオで、迫力満点のムソルグスキー「禿山の一夜」から「ねこふんじゃった」まで、驚きの選曲で楽しませてくれる。
88年から17年間放映されたTV刑事ドラマの主題歌集。堀内孝雄の新曲を毎回主題歌にしていたので、堀内のベスト集ともなっている。時代を意識した歌や昔を追想する歌が多く、ドラマの内容と合致している。「都会の天使たち」では懐かしい桂銀淑とデュエット。
発売元
キングレコード株式会社90年以降デジタル録音されてきたミュンヘン・フィルとのライヴ。このオケらしい豊かな響きが圧巻。ブル8の壮大な響きと木管の細やかな扱い。すべての声部に意味が込められている。「未完成」もいい。愛おしくなるほどの名演。晩年のヴァントの凄さ!
発売元
キングレコード株式会社93年5月、ミュンヘンにおけるライヴ。最初からシューベルトのあれこれを表現しようというのではなく、スコアに書かれていることを細大漏らさず徹底的に、しかし過不足なく音にすることにより、結果的にどんな音楽かを浮かび上がらせる。練達のワザ。