音楽むすび | 2009年3月18日発売

下北界隈で注目の4人組バンド、THE NOVEMBERSの2枚目となるミニ・アルバム。飾らない普段着感覚のバンドの多い下北勢において、屈折した影のある80'sニューウェイヴ風のメロディ感覚は貴重。スケールの大きなギター・プレイにも注目だ。

宮沢和史、高野寛、tatsuらとブラジル人ミュージシャンたちによる大所帯バンドのベスト・ライヴ。ブラジリアン・ミュージックとスカを軸に余裕のある演奏と歌を聴かせる。ボーナス・トラックの「島唄」は、THE BOOM、ジルベルト・ジルとの共演ライヴ。

関西在住の3ピース・バンドのメジャー・デビュー・シングル。ギターではなくピアノをメインにしたアンサンブルながら、ストリングスを駆使した壮大なポップス路線を探っている印象。メロディがあまり垢抜けないが、それだけに全国ブレイクもあるかも。

和楽器や民族楽器を操り独自のサウンドを構築する、上々颱風の12枚目のオリジナル・アルバム。ストーンズのカヴァーをはじめ、生命力あふれる力強い演奏が満載。彼らの原点回帰とも呼べる一枚に仕上がっている。

ギターの井上智やベニー・グリーンら、NYを拠点に第一線で活躍する5人のジャズマンが新ユニットを結成。ビ・バップ全盛期に、その対極にある知的で洒脱なサウンドで一世を風靡したイギリス人ピアニスト、ジョージ・シアリングにちなみ、現代版シアリング・サウンドを模索。

いぶし銀のベテラン・ピアニストの、M&Iレーベルの音源からセレクトされたベスト盤。派手な演奏ではないが、彼の内側に根づくブルース魂から発せられる音には気概が感じられ、説得力十分。また、じっくりと語られる滋味に富んだバラード演奏も味わい深い。

ヒューバート・ロウズをゲストに迎えた、ルー・マシューズ・トリオのスタンダード作品集。どこまでもしなやかで透き通った優しいタッチ。決して荒々しく高ぶらず、周囲の空気を乱すことのない穏やかな演奏は、都会の疲れを癒すヒーリング効果すらある。

もともとは既発売であるロンドンとパリのライヴで合計5曲、今回はこれにロンドンのライヴの未発表2曲が追加されたコンピレーションである。まず驚くのは劇的に改善された音質。未発表の「ブルース・フォー・ハード」「レッド・カー」も含め音質の良さが際立ち、まるで生まれ変わったような演奏だ。

最高の音で楽しむために！

2000年8月26日に新宿リキッドルームで行なわれたカルテット編成によるライヴを音源化。自由でありながらも綿密に構成されたサウンドが、素晴らしいケミストリーを生み出している。音楽に対するピュアな情熱がグッと詰まったアルバムだ。

坂本龍一、シルヴァン・ジョーヴォーが認めた大阪出身の音楽エンジニアのアルバム。映画『ホノカアボーイ』のサウンドトラック参加などで話題となった彼。3台のピアノやヴァイオリン、足踏みオルガンを駆使した、アコースティックの響きが堪能できる作品。