2009年4月8日発売
約半年のインターバルでリリースされたシングルは、収録された2曲ともに自身の作詞/作曲による楽曲。ロングセラーとなったカヴァー集での“自分の曲として歌いこなす”ことや自身のさまざまな経験を経て深みを増した表現力は、すでに唯一無二の存在だ。
J-POPカヴァー作品の第2弾は、女性ヴォーカリストたちの名曲による大人のバラード集。吉田美和や竹内まりや、ユーミン、五輪真弓、中島みゆきらの馴染み深い歌が、その様相を変えている。情感を込めて歌う布施ならではの哀しい表情が前面に出ている。
佐藤俊介(84年生まれ)は、若手日本人ヴァイオリニストを代表する逸材。この「カプリース」では、ガット弦や18世紀後半モデルの弓を使用。テクニックを示すだけではない、非常によく考えられた演奏だ。フレッシュなパガニーニに仕上がっている。
フジコ・ヘミングのメジャー・デビュー10周年記念のベスト盤。本作は、デッカ・レーベルにて録音されたアルバムから人気曲を選んだもの。1973年録音の「ラ・カンパネラ」にはじまる、彼女の軌跡が辿れる1枚だ。
デビュー36年で35枚目のアルバム。ビートルズの「イン・マイ・ライフ」をユーミン流に発展させたような内容で、郷愁と未来が絶妙に手を取り合って踊る。“時間”とか“人生”、“旅行〜移動”などがキーワードと言え、同世代への優しい励ましのようにも思える。
ユーミンの名曲を主にロック系アーティストがカヴァーしたヴァージョンをコンパイルしたアルバム。そりゃ、どうせ聴くならオリジナルが一番なんだけど、みんなユーミンを愛してるんだなあ……と感じられるのがウレシイ。「ひこうき雲」で聴けるソリッドな解釈もよかった。★
シングル「ずっとそばに…」でブレイクした感のある、レゲエ系シンガー・ソングライターにしてニュー・ディーヴァなMetis。彼女のインディーズ時代のファーストとセカンドを1パッケージで再リリース。特徴である母性を感じさせる力強さは、この頃から萠芽している。
新しい医師団(メンバー)を迎え、第2期スタートを切った医療系バンドのミニ・アルバム。インフォームド・コンセントもバッチリな、ラウドでありつつもキャッチーさを同居させたロックなので、弱っているときはLuLu総合病院に行って、このアルバムを処方してもらおう。
ハウスDJのYOU KOBAYASHIが、ショパンの楽曲をクラブ・サウンドにアレンジしたアルバム。美しいメロディとポップネスを持ち合わせた有名曲の数々が、斬新なサウンドに生まれ変わっている。
作詞・池田充男、作曲・徳久広司コンビによる人気の“北”シリーズを収録した、キム・ヨンジャのシングル。北の都、札幌を舞台に、健気に生きていこうとする女性の心をアカシアの花にたとえて歌った印象的な楽曲だ。