2009年7月22日発売
デビュー20周年を記念して制作された、THE BOOMのカヴァー・アルバム。奥田民生のストレートなロックンロール、MONGOL800の力の抜け具合、スカパラの威風堂々感。どれも最高。そして矢野顕子 with 小田和正は聴く前からわかっていたけど、やっぱり名演。
THE BOOMの宮沢和史との数々のコラボでも知られるアルゼンチン出身の沖縄系二世、大城クラウディアのセカンド・アルバム。日本の童謡や伝承歌の妖艶で懐かしいメロディと、アルゼンチン・タンゴの華麗なリズムを現代的なグルーヴで昇華したオリジナリティが光る。
80年代初頭から宮沢賢治作品の一人語りを行なってきた女優・林洋子が、95年に新潮CDブックとして発表した全3巻の再発盤。単なる詩や童話の朗読にとどまらず、賢治の経歴や作品の背景なども紹介されているのが、作品をより深く理解する上での親切な配慮になっているし、バックにアイリッシュ・ハープやシタールなどを配しているのも、視覚だけでなく聴覚的にも鋭敏だった彼の作品にふさわしい。しかも、ひとつひとつの言葉が躍り出すような語り口や絶妙な間の取り方が、彼の作品に新たな魅力を添えている。
女性シンガー・ソングライターのファースト・アルバム。複数のアレンジャーによるさまざまな味付けのサウンドも楽しいが、楽曲それぞれが生ギターの弾き語りでも成立するぐらいの完成度を保っているのが強みーーというより、むしろそちらを聴きたい気がする。
音楽活動10年目を迎えた愛内里菜の、10周年イヤーの次の展開となるのが、この両A面シングル。人にはそれぞれの生き方があると応援する「STORY」、夏の恋物語の過去から現在、そして未来を歌う「SUMMER LIGHT」。どちらも聴いていると元気が出てくる夏らしい曲。
これまでに共演してきたヒップホップ・シーンを代表する12人のラッパーをフィーチャーしたDJ BAKUのアルバム。豪華なMC陣をはじめ、スリリングなアレンジが施されたトラックにも要注目の一作だ。