音楽むすび | 2009年8月19日発売

フジテレビ系アニメ『頭文字D』のテーマ曲を多数手がけてきた男女ユニット、m.o.v.eの企画アルバム。「魂のルフラン」など人気アニメ・ソングのカヴァーや、ALI PROJECTの宝野アリカらとのコラボ曲も楽しめる充実作だ。

人気実力派として知られる女性アルト・サックス奏者、吉野ミユキの待望の初リーダー作。約10年活動を共にしているトリオとワン・ホーン編成で録音した。オリジナルとスタンダードを収録。歌心あふれる力強い演奏で、女性No.1のひとりと言われる実力を発揮した。

山本剛、大隅寿男らとの共演でも知られる実力派ベース奏者、金子健率いるトリオの通算3作目。よく歌うピアニスト、遠藤征志が新規加入したが、三者の息がピタリと合ったインタープレイが展開され、小気味よくスウィングするピアノ・トリオ演奏には愉悦感があふれている。

美しいマンシーニのメロディに挑んだピアノ・トリオによる快作である。数々の名作の中から9曲を選定。どれもが馴染みの作品だ。タイトル曲は映画の同名主題曲、その美しいメロディをサイラス・チェスナットのピアノが甘くせつなく奏でる……これは堪らない。

スウェーデンのサックス貴公子による、ブラジル録音のラテン・タッチ・スムース・ジャズ。ポップなメロディに本物のグルーヴは、とても寒い国のミュージシャンが作ったとは思えない明るさと陽気さに満ちている。明るい音質のサックスが音楽性にマッチ。

『ザ・ベンズ』期のレディオヘッドを引き合いに語られる米ネオ・シューゲイザー、モダン・サイケ・デュオの日本デビュー盤。多分にアート志向が見て取れる一枚で、深淵な音空間に崇高であると同時に退廃的、そしてメランコリックなサウンドスケープが投影されていく。