2009年9月発売
『静かなるケニー』の2ヵ月後に録音された充実期の作品。チャーリー・デイヴィスのバリトン・サックスを加えたユニークな2管のクインテットで、スウィンギーなプレイを聴かせてくれている。よどみなく流れるソロが見事。
サッド・ジョーンズ自身の名声を高めたカウント・ベイシー楽団での活動期間中に、リーダーとして吹き込んだ貴重な2つセッション音源を収録。ブルーノートにも名盤を残した時期だけに、快調な演奏を聴かせている。
モダンなスウィング派テナー・サックス奏者レッギオの隠れた名盤。ジョン・バンチのピアノと彼のサックスが心地のよいスウィング感を醸し出す。ただし、レッギオのプレイは聴きやすさの中にコルトレーンばりの“シーツ・オブ・サウンド”も認められる。
クラブ・サウンドのテイストを持つジャズ・シンガー、栗原小夜のセカンド・アルバム。今回はサーフィン好きでもある彼女が、サーフ・ミュージックの要素も反映させた。ジャズ系の名曲が中心。脱力系の色っぽさと爽やかさがブレンドされたヴォーカルが魅力的だ。
前作『LOCKS』から約1年半ぶりとなる7枚目のアルバム。TVアニメのOP&EDテーマなど話題曲を収録。胸にスッと沁み込むバラード中心ながら、メロウな「Stay」や「Saturday In The Park」のようなブルージィなイントロが印象的な「ON THE WAY」も新鮮で◎。
GIZA Jazzレーベルのコンピ第2弾。そのまま日本のジャズ界美女ランキングになりそうなジャケにまず見とれた。内容は心地よいスムース・ジャズで、普段ジャズを聴かない人でもすんなり入っていけそうなスタンダード集。顔だけじゃなく、みな声も綺麗です。
スウェーデンのメロディック・デス・メタル・バンド、スカー・シンメトリーの4thアルバム。前作リリース後にシンガーが脱退したが、今回二人のニュー・シンガーが加入。よりアグレッシヴなスタイルへと変貌を遂げている。
米コネチカット産メタル/ハードコア・バンドの、カヴァー・アルバムを経ての通算5作目。タイトルにバンド名を冠したのは並々ならぬ自信の現れだろう。事実、持ち味であるブルータリティを極めた邪悪な曲が飛び出す。音の厚みもイカつさも強力。本作からオリジナル・ギタリストも再加入した。
ヴォーカル・ユニット、eufonius(ユーフォニアス)のメジャー通算2枚目となるアルバム。TVアニメ『true tears』オープニング・テーマ「リフレクティア」をはじめ、「アネモイ」などアニメ作品のタイアップ曲を多数収録する。
札響で評判の良いチェコの指揮者、エリシュカ。確かに特にドヴォルザークは聴きごたえがある。ドイツ風の堅牢な構成で、じっくりと落ち着いて歌う。これならばドヴォルザークのみならず、他の交響曲も聴きたくなる。ヤナーチェクは無難だが悪くない。
ブレイクビーツ制作集団と異名を取る二人組、MU-STARsの、4年ぶりのセカンド・アルバム。ファンキーでダンサブルなアプローチを軸に、ヒップホップやテクノ、ジャズなどを自由自在にフリカケる。そして最終仕上げはめちゃポップ。このタイトルなのに、BGMになり得ないのがミソ。