2010年6月発売
伸びやかな歌声が和みを感じさせ、意外とあっさり味の歌唱を聴かせる演歌の志摩幸子の全曲集ベスト。84年発表のデビュー曲「いわき絶唱」から全シングル曲と新曲「母さんの詩」までを収録。母へ感謝する新曲「母さんの詩」では、若々しく感じられる歌声を聴かせる。
女性ピアニストのセシリア・コールマンと新進女性歌手ゲイル・アレンの双頭リーダー作。曲によってヒューストン・パーソンらのホーンが加わるコンボ感覚のヴォーカル作品。すっきりしたアレンジとソウルフルな歌声が印象的。セシリア&ゲイルのオリジナルも魅力的。
ビショップといえば幻の名盤『スピーク・ロウ』で知られるピアニスト。日本では根強い人気を誇っている。その彼が87年の来日時に残したライヴ・アルバム。ビ・バップの香りを湛えたタッチは力強く淀みがない。モダンな響きも聴かせる良盤だ。
幻のピアノの名手が残した94年録音のLPに3曲の未発表を追加してCD化。バート・エッコフは1940年アメリカ生まれ。アル・ヘイグ本人が代役を依頼するほどの名手だがほとんど無名だった。トリオとソロ録音が半々。ヘイグと哀愁のジャズ・ピアノが好きな人におすすめ。
同時発売されたアルバム『残照』に修正を経て収録された2曲の完全版に、「竹田の子守唄」を加えてリリースするシングル。強い意志を伝えようとする、彼女の音楽に込められた表現の自由と制限、権利と責任についての想いが伝わってくる。アルバムを補完する重要作品だ。
ミニマル・テクノ、エレクトロ・ファンクからの影響を感じさせる抑制の利いたビート、80年代ニューウェイヴ直系の陰鬱かつポップなメロディ。米国産バンドのアルバムは、八方塞がりの時代状況(そして、大幅にメンバーが変わってしまったバンドの状態)を音楽性の高さで吹き飛ばす、強靭でクールなダンス・アルバム。
『フライン・バタフライ』に続く作品。チック・コリア、リー・モーガン、ジョン・コルトレーンらの演奏でおなじみのジャズ曲を鮮やかに歌っているのが実に印象的。シャキッとしたバックのサウンドも魅力で、守屋純子のアレンジ、近藤和彦らのソロも素晴らしい。