2012年5月9日発売
従来の常識を打破する未曾有の大規模な楽器編成や壮大なスケールによって、ベートーヴェンの内面の激しい情熱をドラマティックに表出し、ロマン派の交響曲隆盛の出発点となった記念碑的名作として知られる《英雄》。ヨーロッパの音楽的伝統に触発されて深みを増したバーンスタインの精魂を傾けた指揮と、ウィーン・フィルハーモニーの独自の演奏様式や比類ない響きが渾然一体となったライヴです。1980年度レコード・アカデミー賞大賞受賞盤。
牧歌的な楽想が横溢し自然に対する讃美と伸びやかな感情に彩られた、標題音楽的な書法による巧みな描写が印象的なヒューマニズム溢れる《田園》。愛らしいユーモアさえ感じさせる、古典的で小規模な第8番。ベートーヴェンの2曲の交響曲を収録しています。1970年代にライヴ録音され1980年度のレコード・アカデミー賞大賞を受賞した、バーンスタイン指揮のウィーン・フィルハーモニーによるベートーヴェン交響曲全集からの一枚です。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ウィーン国立歌劇場合唱団 / ギネス・ジョーンズ / クルト・モル / ノルベルト・バラチュ / ハンナ・シュヴァルツ / ベートーヴェン / ルネ・コロ / レナード・バーンスタイン全人的な理念を音楽で表現したベートーヴェン畢生の大作「第9」は、シラーの頌歌「歓喜に寄す」による独唱と合唱を終楽章に置いた革新的な交響曲です。1970年頃から活動の拠点をアメリカからヨーロッパに移したバーンスタインと、ウィーン・フィルハーモニーという名門オーケストラとの幸福な結びつきによって誕生した定評ある交響曲全集の悼尾を飾ったこの入魂のライヴ録音は、1980年度レコード・アカデミー賞大賞に輝いています。
ベートーヴェンの後を継ぐ交響曲を完成させるために、15年以上にも及ぶ熟考の末に40歳を過ぎてようやく完成させた、劇的緊張感に満ちたブラームスの交響曲第1番。全曲の音楽的な内容が集約された第1楽章序奏や、圧倒的なまでの迫力が漲る終楽章は特に聴きどころといえるでしょう。ベームとウィーン・フィルハーモニーによる、作品の真の魅力を広く世に知らしめた名盤として知られるディスクです。1976年度レコード・アカデミー賞受賞盤。