著者 : あいるむ
笑わない令嬢として『氷の令嬢』と呼ばれていたエルランド子爵家の一人娘のヒストリカ。夜会で突如婚約破棄を告げられ、さらに親友が婚約者を奪っていたことが発覚する。ヒストリカは、令嬢としての価値がなくなったと夜会を抜け出し外に出ると、具合が悪そうにしていた男性を発見。ヒストリカは、医学の知識で男性を助け、その場を後にする。後日、公爵家から縁談の話がヒストリカに舞い込んでくる。なんと夜会で助けた男性は、王城お抱えの天才宰相と呼ばれていたが、病気を患いそれが原因で醜悪公爵と囁かれているエリク・テルセロナだった。エリクの婚約者となったヒストリカ。しかし肝心の旦那様は仕事に追われ常に具合の悪そうな顔をしていた。顔色の悪いエリクを見たヒストリカは、自身の知識で病状を治すことができると確信する。自分の献身的に世話を焼くヒストリカに、エリクはどんどん惹かれていくようで…?
冷酷無慈悲と噂の魔法士団長・シリルと、『他人の魔力を吸収できる』特異体質がきっかけで共に過ごすことになった平民の少女・ミア。契約結婚から始まった二人。初めは氷のようだったシリルも、ミアの明るさに応えて不器用なりの優しさを見せるなど、その関係も少しずつ変化していた。友人の(平和な)決闘を見届けた二人は、温泉へと赴くことに。王都から離れ、療養のために人々が集う歴史あるアルスター温泉街の宿に、魔獣が現れるというのだ。シリルが温泉宿の調査を開始する一方で、ミアは同じ宿にてシリルの母・クロエと遭遇。ずっと別々に過ごし、不干渉だったシリルとクロエも、ミアのおかげで関係が進展することに。さらに魔獣退治も一件落着し、王都へ帰ってきたミアを待っていたのはーまさかの誘拐!?ちょっと愉快な誘拐犯の目的はミアではなくシリルのようで…?契約から始まる異世界ポジティブラブコメ、波乱の第二巻です!
田舎町で暮らすミアは元気いっぱいの少女。この世界なら誰でも使える『生活魔法』が使えない魔力なしだけど、そんなの気にしない。病弱だった前世に比べたら、健康な今世はそれだけで幸せ!…のはずが、平穏な日々はあっさり終わりを告げる。ある日町にやってきたのは、冷酷無慈味と噂の魔法士団長・シリル。その応対をしていたミアは、ひょんなことから『他人の魔力を吸収できる』特異体質だと判明。自身の魔力過多に苦しむシリルはそんなミアに目をつけ、いきなり求婚してきてー!?しかもその内容は、結婚とは名ばかりの契約関係。だけど、ミアは意外と前向きで。だってー不健康そうな人はほっとけませんから!そんなミアの明るさに触れ、氷のようなシリルの態度も次第に変わっていき…?契約から始まる異世界ポジティブラブコメ、開幕!「レッツ・クッキング!」。