著者 : さらちよみ
令嬢ブリジットは卒業試験に合格した喜びもつかの間、フェニックスを狙う中央神殿の革命派に追われ、精霊博士トナリと逃げることに。一方残された面々は、ブリジットの不在により、彼女の存在の大きさを身に染みて実感する。「-必ずブリジットを取り戻す」つい先日想いを確かめ合った公爵令息ユーリはそう誓い、仲間と共に動き出す。そして逃避行のさなか、不安に押し潰されそうなブリジットを迎えに来たのはー。「ユーリ様。ユーリ様…っ!」「…すまない。遅くなったな」革命派の思惑を逆手にとり、ブリジットが囮になる作戦を仕掛けるが、神殿で待ち受けていたのは、久しぶりに再会した元婚約者ジョセフでー!?「わたくしたちは、きっと最強です。そう思いませんか?」二人一緒なら乗り越えていける。そう、心から信じることができるから。悪役令嬢と悪役令息がやがて恋に落ちていく物語、第5弾。
「最後の勝負をしよう、ブリジット。もしも、僕が勝ったらー」「負ける気はさらさらありませんわ!」図書館の出逢いから始まった二人の学院生活も終わりが近付き、ついにオトレイアナ魔法学院の卒業試験が始まる。学院生活の集大成を発揮すべく令嬢ブリジットは奮闘するが予想以上に厳しい試験の最中、公爵令息ユーリの記憶を垣間見て…。そこで目にしたのは幼き日のブリジットとユーリの姿だった。「…どうして僕を、嫌ってくれなかったんだ」過去から現在、そして未来へと祈りは繋がっていくー。「ユーリ様には、夢はありますか?」「僕は、ブリジットと一緒にいたい」自分の気持ちに素直になったユーリが、ブリジットに伝える想いとは!?悪役令嬢と悪役令息がやがて恋に落ちていく物語、第4弾。
「お前を許してやる、本邸に帰ってこい」契約精霊がフェニックスだと判明し、父デアーグにそう告げられた令嬢ブリジット。建国祭に向けて浮き足立つ王都中とは対照的に、ひとり悩むブリジットだが公爵令息ユーリとの距離は今まで以上に縮んでいき…。「はぐれ者同士…僕と行かないか、ダンスパーティー」「そ、そこまで言うならご一緒しても、よろしくてよ」義弟ロゼとの邂逅や母アーシャの失踪ーそして精霊博士になる夢。怒濤の日々を過ごす中、いつもブリジットの傍にいてくれたのは冷たく人を寄せ付けない、氷の刃と恐れられるユーリだった。「ブリジットは、僕の婚約者ですから」(婚約者?ユーリ様が、私の…)待ちに待った建国祭当日、メイデル家の秘密が判明して…?悪役令嬢と悪役令息がやがて恋に落ちていく物語、第3弾。
「わ、わたくし、心配されるほど…弱っちく、ありませんわ」「そうだな。だからこれは、ただ僕が心配性なだけだ」公爵令息ユーリとの出逢いによって、孤立していた学院生活が徐々に変わり始めた令嬢ブリジット。初めはいがみ合う仲だったが、氷の刃と恐れられ一目置かれてきたユーリのいろんな表情を見るたびに、次第に惹かれていくブリジット。それは彼も一緒なようで…。「君とやり直したいと思っているんだ」そんな中、婚約相手だった第三王子ジョセフからの復縁の申し出で事態は一変する。「…良かったんじゃないか。もともと好きな相手だったんだろう」「よー良く、ありません」縮まったはずのユーリとの関係に少しずつひずみが生まれる中、ブリジットが契約した精霊の正体まで明らかになってー!?悪役令嬢と悪役令息がやがて恋に落ちていく物語、第2弾。
名門貴族の出身でありながら、“名無し”と呼ばれる最弱精霊と契約してしまった落ちこぼれ令嬢ブリジットは、その日第三王子ジョセフから婚約破棄を言い渡された。彼の言いつけでそれまで高慢な令嬢を演じていたブリジットに同情する人物は、誰もおらず…そんなとき、同じ魔法学院に通う公爵令息ユーリが彼女に声をかける。「第三王子の婚約者は、手のつけられない馬鹿娘だと聞いていたが」「馬鹿に馬鹿って言わないでもらえます!?」何者をも寄せつけない実力と氷のように冷たい性格から氷の刃と恐れられるユーリだが、彼だけは赤い妖精と蔑まれるブリジットに真っ向から向き合う。やがてその巡り合わせは、落ちていくしかなかったブリジットの未来を変えていくきっかけになりー。「…まったく、無駄に心配させられた」「…心配、してくださったんですの?」そんな中、彼女が契約した最弱精霊にも覚醒の兆しが見え始め…?-これは無能と蔑まれる悪役令嬢と、天才と敬遠される悪役令息が惹かれ合い、やがて恋に落ちていく物語。