著者 : すなみ翔
仕事中毒の富豪の2週間の休暇先は、 貧乏を苦とも思わぬ、心優しき乙女の家。 巨大複合企業CEOアルトゥーロは、ローズを見て面食らった。 古びた服を着た、この地味な女性が弁護士? 身分を隠してここを訪ねたのは、手こずる再開発事業に 業を煮やしたからだがーー。彼は内心ほくそえんだ。面白い。 デート相手には不向きでも、ぼくに落とせない女などいない。 ローズは、冷酷な開発業者へのデモに参加したいと現れた アルトと名乗る男性に目を奪われた。端整な顔に、見事な体格。 優雅な様子は活動家らしくないけれど、ローズは快く受け入れ、 部屋数だけはあるぼろぼろの家に、アルトを泊めることにした。 実は富豪の彼から誘惑の魔手が伸びるとは、つゆほども疑わず。 まさか彼こそが当の非情な開発会社のCEOと知らぬまま、ひとつ屋根の下で過ごすことになったローズ。しかも彼は、女性なら誰もが夢中になるような魅惑のプレイボーイ億万長者で……。
大富豪リーアムの身勝手な再会のキスを受けた瞬間、 忘れえぬ情熱の疼きが、リーガンの体を突き抜けた。 7年前、勤務先の重役だった彼に初めての恋をした。 だが片想いが実り、愛を交わしたわずか数週間後、 ぼろ布のように捨てられた。 野心家で非情な彼は、リーガンとの関係を楽しむだけ楽しんだあと、 資産家の令嬢と結婚してしまったのだ。 以来、秘密を隠し続けてきた。私には4歳になる娘がーー 彼の娘がいることを。 まさかそれをリーアムに知られてしまったの? ドラマチックなストーリーで読者を魅了するベテラン人気作家、ケイ・ソープが、クラシカルな薫り漂うシークレットベビー・ロマンスを描きました。独り身に戻っていた愛しいかつての恋人との再会に揺れるヒロインは、子供のために名目だけの花嫁となって……。
テスは愛を信じていた。いつかきっと白馬の王子さまが現れて、幸せな結婚式を挙げることができると。父を知らず、母も亡くし、伯父とつましく暮らす彼女には、それが唯一の心の支えだった。だから、著名人の集まるパーティでウエイトレスをしていて、ステファノと出会ったとき、夢が現実になったと思った。ディナーとダンスに誘われ、ホテルのスイートで迎えた朝ーだが、テスはただひとり、冷たいベッドに取り残されていた。それでもテスは彼を信じた。妊娠を知り、娘を抱く身になっても。なのにやっと会えた彼は、すがるテスを冷たく拒むだけだった。
子を授かるための一夜の契りが、 忘れえぬ愛の記憶となり……。 赤ちゃんが欲しいと切望するジョージアは、ある日、心に願った。 すてきな男性と一夜の恋におちて、運よく身ごもれたら……。 そうしたら、独りで産んで、愛情をたっぷりそそぐつもりだ。 父に手を上げられ、母と逃げ惑う日々を過ごしたジョージアは、 恋人からも手ひどい扱いを受け、男性不信に陥っていたのだ。 そんなとき、海外出張で魅力的なイタリア人マッテオと出会い、 惹かれ合って結ばれたーー意を決し、これは一夜の戯れよと伝えて。 彼の目に浮かんだ蔑みの色に胸が押しつぶされそうになったが、 こうするしかなかったのだと、ジョージアは自分に言い聞かせた。 やがて彼女は願いどおり妊娠を知るが、消せない愛の記憶に苛まれ……。 イマージュの人気作家A・ロバーツが描く、感動のシークレットベビー物語! 友情から愛情へと変化していく二人の恋が描かれた『片思いの第二章』と同時進行している本作は、前作の主人公たちの親友同士が繰り広げる、切なくて愛おしいラブストーリーです。
29歳にもなって、男を知らないなんてどうかしてるーー 10年も一途に慕った上司にそう侮辱され、セイラは会社を辞めた。 傷心のまま故郷へ戻ったセイラだったが、やがて知り合った隣人、 屈強なスチュアートとの時間に癒やされるようになる。 だが、自分に劣等感を抱いているセイラは、素直になれず、 彼の逞しさに惹かれる気持ちを抑え込んでしまう。 未経験だと知られて、また軽蔑され、嫌われるのが怖いのだ。 それなのに、心の迷いを打ち明けられないまま、 思わず危うい情動に身をまかせそうになって……。
デイルは幼いころから修道院の寄宿学校に入れられ、 両親からほとんど顧みられることもないまま成長した。 卒業を控えたある日、彼女の後見人だという弁護士リックが現れ、 飛行機事故で亡くなった両親が莫大な財産を遺したこと、 成人するまでデイルを引き取り、彼の保護下に置くことを告げた。 この男性とひとつ屋根の下で暮らすなんて……デイルはとまどった。 彼の底知れない瞳に見つめられると、なぜか心の奥が震える。 それが恋だと悟るのと、絶望に打ちひしがれるのは同時だった。 リックと、彼の美しい婚約者が話しているのを聞いてしまったのだ。 デイルは“幼くて、かわいそうなほど魅力のない子ども”だと。 南アフリカが生んだY・ウィタルは70年代後半から90年代初頭に活躍した作家。本作は1983年の作品で、寄宿学校育ちの無垢なヒロインと、彼女の後見人である年上の弁護士との純愛をご堪能いただけます。大人の階段をのぼろうとするヒロインにご声援を!
美しき公爵が詠む愛の詩に、 酔いしれていたかった……。 信じていた人に裏切られてひどく傷ついた大学講師のアビーは、 仕事をしばらく休んで、ヨーロッパで心身を癒やすことにした。 歴史的な詩人のリサーチを兼ねたその旅はしかし、 彼女の心をかつてなく大きく揺さぶることになる。 滞在する予定の風光明媚な地所から迎えに現れた男性ラウルを見て、 そのあまりの美しさに、アビーは思わず息をのんだ。 ずっと妄想の中で思い描いてきた、まさに理想の男性像そのもの。 さらに、ラウルの祖父がアビーの探している詩集を所有しているからと、 フランスにある彼の家に招待され、彼女は天にも昇る心地になったーー まさか彼が公爵で、しきたりを重んじる家族から冷遇されるとも知らず。 それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパを旅するなかで運命の人と出会う、3部作〈大富豪の青い鳥〉。第1話の本作は、フランス公爵との身分違いの恋物語です。ロマンティックな舞台にご注目ください!
彼にとって、わたしは亡き妻の代わり? 我が子の母親? 都合のいい恋人? 子どもができない親友夫婦のために、サラは代理母を引きうけた。 ところがサラの妊娠中に親友が事故で亡くなると、その夫リースは 我が子が生まれても高額の小切手を送るだけで会いに来なかった。 お金があれば解決するとでも? 彼の養育費なんていらないわ! しかしいくら必死に働いても、赤ん坊をかかえるサラの生活は苦しかった。 そんなある日、リースが姿を現し、今後は一緒に暮らそうと申し出る。 彼はサラを甘やかすようにすぐさま人を雇い、つらい日々を一変させた。 ほっとすると同時に、彼女は不思議なときめきを覚えた。 いいえ、リースは亡くなった親友の夫なのに、惹かれてどうするの? どんなに恋い焦がれても、いつか彼は娘を連れ去ってしまうのに……。 HQディザイアでも熱い注目を集める、NYタイムズ紙のベストセラー作家トレイシー・ウルフ。今作のヒロインは、なんと友情と許されぬ恋の板挟みに。赤ん坊のために同居生活を続けるうち、ふたりは急速にお互いを意識するようになり、ついには一線を越えて……。
「ほんの数時間、ぼくを愛しているふりをする。それだけでいいんだ」 恋人だった元上司ガブリエルの提案に、ローラの心は揺らいだ。 しかも報酬は100万ドル。息子のロビーに苦労させずにすむ。 ガブリエルは失った父親の会社を以前から買い戻そうとしていた。 その会社がついに売りに出たのに、大きな問題があった。 売り手の大物実業家の婚約者がガブリエルのかつての恋人だというのだ。 彼は実業家の嫉妬を和らげて取引を成功させるため、 ローラにひと晩だけ恋人役を演じてくれと言っている。 でも、わたしは嘘をつき通すことができるだろうか。 ひとりで育ててきた、かわいい息子の父親であるガブリエルに……。 〈身分違いの恋〉と銘打ちお贈りする企画第2弾は、“ロマンスの新女王”、ジェニー・ルーカスが描く、大人気のシークレットベビーがテーマの作品。息子の存在を知る由もないヒーローは驚愕の真実を知って……。
里子だったライラがスペイン人大富豪ミッチの秘書になって1年。地味でまじめな彼女は初めて会った日から彼に恋心を寄せてきたが、ボスの目に浮かぶのはいつだって、友達以下の感情しかなかった。思いが募るほど切なさで胸がくるしくなり、もう限界…。そんなとき、ミッチがとんでもない取引を提案してきた。なんでも願いを叶えてあげるかわりに、2週間のあいだ、ぼくの婚約者のふりをして兄の結婚式に同伴してくれないか、と。生き別れた母を捜す資金のため、何より、つらい片思いを諦めるため、ライラは断腸の思いで、いい転職先を紹介してほしいと告げた。そして、愛する彼の婚約者を精一杯演じようと、さえない眼鏡を外した。
内気なケイトは、旅先のミラノで出会った男性、 ジャンルカ・デ・ロッシと激しく惹かれ合い、一夜をともにした。 だがいたたまれなくなり、翌朝何も言わずに逃げ出してしまう。 どんな代償を支払うことになるのか、知りもせずにーー それは、予期せぬ妊娠と、ジャンルカとの思いがけない再会だった。 数カ月後、悪阻に苦しみながら新しい派遣先に向かったケイトは、 ジャンルカが世界的に有名な実業家だったことを知る。 「なぜ黙って僕のベッドから出ていった?」彼は激怒している。 彼のもとで働くなんて……ケイトは何も言えず、ただ震えていた。 いまも消えない彼への想いと、込み上げる吐き気と闘いながら。 初めて愛した男性に「ただの情事だ」と言われるのが怖くて、逃げ出してしまったヒロイン。けれど実はヒーローも、彼女に去られたことに傷ついていてーー。マギー・コックスが贈る大人のロマンスは、予期せぬ妊娠をきっかけにした、癒やしの物語です。
凍えるシンデレラを温めた、 美しい瞳のイタリア大富豪ーー ロンドンに出てきたソフィーは派遣メイドとして働きながら、 デザイナーになる夢をかなえようと懸命に努力している。 ある夜、豪華なパーティでのウエイトレスの仕事を終えたあと、 不運にも帰宅するためのバスに乗り遅れ、大雪が降ってきた。 そのとき、凍える彼女に上等なコートを貸してくれたのは、 魅力的な瞳をした、はっとするほど美しいイタリア人マルコだった。 彼に誘われるまま一夜を明かした翌朝、恋に不慣れな彼女は 自分らしからぬ行動が急に怖くなり、書き置きひとつ残さず逃げだした。 数日後、友人が催す舞踏会に出席したソフィーは鋭い視線を感じとる。 ああ、マルコ! 恥ずかしさに、彼女は再び逃げようとするが……。 富裕な顧客向けに派遣されるメイドたちのロマンスを描く、作家競作シリーズ〈メイド物語〉もついに最終話を迎えます。友人たちが次々と理想的なパートナーに出会い、置いてきぼりにされたような寂しさを感じているソフィー。彼女に幸せは訪れるのでしょうか?
自宅の玄関ベルが鳴ってドアを開けたとき、イザベルの心臓は止まった。ウェスー二度と会うはずのない人!5年前、彼の経営する会社に入ったイザベルは一緒に働くうち、想いを抑えきれなくなり、誘われるままベッドをともにした。だが甘美なときは終わりを告げ、彼にそっけなく言われてしまう。“ぼくたちの関係は一時的なもので、先はない”深く傷ついたイザベルは会社をやめて故郷に戻ると、ウェスとの間に授かった子を密かに産み、ひとりで育ててきたのだった。そんな彼女に対し、やっと真実を突きとめた彼は烈火のごとく怒り、尊大に宣言する。「ぼくは自分の要求を通すまでここを動かない」
サラは生後半年の息子を母に預け、大病院の救急科に復職したが、初日、そこにはなんと1年半前に別れた恋人ジェイミーがいた。彼女が結婚を夢見るようになったとたんに異国へ逃げた彼は、その9カ月後に我が子が生まれたことをまだ知らない。ジェイミーは最初から結婚も子供も望まないと宣言していたから、捨てられて傷心していたサラは、独りで産み育てる決意をしたのだ。彼の優秀な仕事ぶりに再びうずく恋心を必死に戒める彼女だったが、そんなとき運悪く、サラの母が孫息子を連れて二人の前に現れた。赤ん坊の月齢、瞳の色…にわかに自分の子と悟ったジェイミーは、サラの母に冷たく言った。「少しサラと二人にしてもらえませんか?」
“定められた期限までに、結婚しなければならない”養父を亡くし悲しみに暮れるエヴァに、奇妙な遺言が突きつけられた。10代の頃に判明した疾患で出産も結婚もあきらめていたが、身寄りのない彼女を救ってくれた養父の望みなら、従うほかない。だが、花婿探しは養父の血縁で初恋の大富豪カイルにことごとく邪魔される。そして期日が目前に迫ると彼は言った。「仕方ない。僕が結婚してやろう」ただし、子供は作らないのが条件。本気なの?かつて私を捨てた彼が?でも、彼の逞しい身体も透き通る青い瞳も、初めて恋を知った時のままーエヴァはカイルへの想いに抗えず、結婚を承諾し純潔を捧げた。まさか妊娠が現実となるとは考えもせずに…。
ケイトは、イーリャ・ベレーザ王国の皇太子ルークのアシスタント。ハンサムな王子様への恋心が報われないとわかっていても、彼のそばにいられれば幸せだった。ところが、先ごろ婚約解消したばかりのルークの休暇に同行した夜、思いがけない出来事が起こる。事故で記憶喪失に陥った彼が、ケイトを婚約者と勘違いしてしまったのだ。甘いささやきと、欲望もあらわな視線。初めてルークの熱いキスを受け、ケイトはいつしか情熱に身を任せていた。まさか、彼の子を身ごもるとは夢にも思わず…。
アレッサンドロ・ヴィンチェンティが新しい社長だなんて!ラーラは残酷な運命に胸を締めつけられた。彼は着任するやいなや全社員を会議室に招集し、以前と変わらない端整な顔で血も涙もない経営方針を伝えている。アレッサンドローー6年前、わたしの身も心も奪った男性。ヴェネツィアの侯爵である彼は世界をまたにかけるプレイボーイで、ラーラと一緒になる約束を容赦なく踏みにじり、別の女性と結婚した。その後ひそかに産み育ててきた娘の存在を、彼には絶対知られたくない。ラーラはアレッサンドロに気づかれないよう会議室の隅に隠れていたが、
信じられないほどハンサムな男性が、さっきから私を見ている。それもとびきりの笑みを浮かべて。砂漠の王家主催のパーティを抜けだし、ラウンジに来ていたパイパーは不思議でならなかった。地味で平凡な私をどうして?しかし、やがて男性は隣にやってきてA・Jと名乗った。美女を相手にするようなほめ言葉と誘惑に、パイパーは夢心地。ああ、こんなすてきな人と知り合えるなんて!彼女はまだ知らなかった。彼が砂漠の国バジュールの王子アダンで、次なる獲物が自分だとは。まさか訪れた彼の祖国で、ナニー兼愛人に甘んじるつらい日々が待っているとは夢にも思わず…。