著者 : アナ・ベネット
壁の花のひそやかな願い壁の花のひそやかな願い
困っている人をほうっておけないベスは、おじの友人である公爵未亡人のコンパニオンをつとめることになった。公爵未亡人の孫は、多くの女性と浮名を流していることで有名な、ブラックシャー公爵アレックス。「枯れかけた壁の花」と呼ばれる三姉妹の次女ベスにとっては苦手なタイプで、関わりをもつ日が来るとは夢にも思わなかった。アレックスはわけあって、祖母を田舎の屋敷に避難させたがっていた。説得してほしいとベスに頼んできたが、彼女は公爵が祖母を邪険にしていると思い憤慨する。せめて孫と一緒に過ごす時間を作ってあげようと、「公爵未亡人の願いを三つかなえること」を条件にしぶしぶ承諾した。二人は公爵未亡人のために協力するうち、互いに魅了されていく。しかし放蕩者の彼を信じてよいものか、ベスは不安に思ってしまい…。
壁の花の秘めやかな恋壁の花の秘めやかな恋
両親を馬車の事故で亡くし、メグは妹たちとともに心優しい子爵のおじに引き取られた。しかし生活は苦しく、社交界にデビューしても「メイドより地味な服を着て目立たない“枯れかけた壁の花”」と呼ばれるしまつ。これ以上おじに負担はかけられないと、メグは家庭教師になり自立する決意をする。紹介された雇い主は、社交界の人気者であるキャッスルトン伯爵ウィリアム。彼は独身ながら、いとこの忘れ形見の双子を育てることになり、助けを必要としていたのだ。だが、実はウィリアムは、8年前にささいな誤解をきっかけにメグから縁談を断った相手。彼女にとっては気まずい再会だったが、ウィリアムはずっとメグを忘れられずにいて…RWAゴールデンハート賞受賞作家、注目の日本デビュー!
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