著者 : アリスン・ロバーツ
再会した彼に打ち明けるのが怖い。 7年も言えずにいた息子の存在を。 息子が6歳になり、救急隊員として働き始めたブリー。 初出勤の日、現場に現れた救急救命士を見て、彼女は目を見開いた。 ジョンノ! まさか再び彼と会う日が来るなんて。 7年前、彼の送別会の夜、ブリーはかりそめの恋と知りつつ身を捧げた。 妊娠がわかったのは、ジョンノが街を去ったあとのこと。 彼に連絡が取れないうえ、おなかの子の健康に問題があるとわかり、 ブリーは途方に暮れたが、独りで産み育てようと決意する。 生まれた子は病にもめげず、明るく元気に育っていた。 あなたには息子がいるのーー戻ってきたジョンノに告げなければ。 けれども、その勇気が出ないうちに、彼の知るところとなって……。 命の現場を舞台にめくるめくロマンスを描いて人気のアリスン・ロバーツが放つ感動作。母一人子一人で過ごしてきたブリー母子の前に、不意に舞い戻ってきたジョンノ。彼が家族も子供もいらないと考えていることを知り、ブリーの悩みは深まるばかりで……。
大病を患ってあらゆる治療を受けた天涯孤独のエマは、クリスマス後に検査を控え、落ち着かない気分だった。もし結果が悪ければ、余命を数えながら生きるしかない運命…。せめて、体調がいいのでまだ働ける今だけでも誰かと過ごしたいと、エマはクリスマス期間だけのナニー職に応募することにした。「ここで子供たちのお世話をするのが本当に楽しみです」青白い顔のエマがほほえむと、医師のアダムは冷ややかにうなずいた。住み込みのナニーを募集したが、応募者はたったの1人きり。前任者が突然辞めて困っていた彼はやむなくエマを雇うことにした。彼女が、人生最後で最高のクリスマスを望んでいるとも知らずに。
ハリエットはやむなき事情から人工授精で匿名者の子を身ごもり、人里離れた浜辺を一人で歩いているときに産気づいてしまった。たまたま通りかかった外科医の男性に救われるも、母子ともに命の危険にさらされた状況で意識が混濁し、彼女はそのときのことを覚えていなかったー命の恩人であるそのハンサムなドクターの顔さえも。彼は駆けつけた救急隊に母子を託し、名乗りもせずに立ち去った。2年後、ハリエットは看護師として復帰し、同僚に温かく迎えられるが、ただ一人、新しい外科医長のパトリックだけはつらくあたるのだった。いったいどうして、彼は私にこんなにも辛辣なの…?
頭脳明晰、容姿端麗、独身主義。 彼なら完璧ーー理想的な父親だわ! 救急救命士のサマンサは、ある日、偶然妊婦の出産に立ち会い、 赤ん坊の誕生に心を強く揺さぶられた。幼いころ失った母との絆。 私も子供を産み育ててみたいけれど、恋愛も結婚も怖い……。 サマンサは悩んだすえ、人工授精で子供を産もうと思いつく。 容姿端麗で優秀な同僚で、独身主義者のプレイボーイーー アレックス。でも、こんな頼み事、聞いてくれるかしら? ためらいがちに切り出したもののあっさり拒まれてしまった。 落胆したサマンサだったが、やがて彼は前言を翻し、 とんでもない条件をつけてきた。「普通の方法で子供を作るなら」 それって……あなたとベッドをともにするという意味? 驚いたヒロインは咄嗟に彼の提案を拒みましたが、急に互いを異性として強く意識しだした二人。そしてある日、命の危険にさらされたあと、思いがけず情熱を交わしてしまいーー!? かわいい赤ちゃんを授かるまでの、もどかしい恋愛模様をお楽しみください。
愛娘が知らずになついた相手は、 かつて愛し別れた、娘の父親だったーー ハナにとって、一人娘のオリビアだけが生きがいだった。 5年前、娘の父親ジャックとは、彼に妻子がいることが発覚して別れた。 あとになって妊娠していると気づいたものの、 非情にも、それを知らせる手紙は未開封のまま戻ってきたのだった。 今、そのジャックが小児外科医として目の前に現れ、 ハナは幼い娘とのささやかな幸せをかき乱されまいと、 とっさに娘の年齢をごまかして別の人との子であるように装った。 やがて改めてお互いを知るうち、当時ジャックはすでに妻と離婚し、 しかも別れたあとに生まれた子供の存在を隠されていたことがわかった。 元妻の行為に憤る彼を見て、ハナは娘が彼の子だと言いだせず……。 ドラマティックな展開と心に染みる言葉で読み手を魅了する大人気作家アリスン・ロバーツの名作! ヒーローが知らなかった子供の存在が鍵を握る生粋のシークレットベビー物語です。運命の悪戯で別離していたふたりを隔てる壁は、はたして崩れるのでしょうか?
どうか、おなかの子を愛してほしい。 だが、彼女にはどうしても言えなかった。 病院から逃げ出した白血病の女の子を助けてもらって以来、 看護師のポリーは外科医のマシューに急速に惹かれていた。 優秀な一方で無愛想と言われる彼だが、たまに見せる笑顔は温かく、 恋人同士になれてから、ポリーは幸せな日々を過ごしていた。 助けた女の子が亡くなったのはそんなときだった。 葬儀の日、彼女は青ざめた顔で憔悴しきったマシューを見つめた。 誰も知らない秘密だが、彼は女の子の本当の父親だった。 そして、“父親にはなりたくない”という言葉を聞いてしまう。 ポリーは絶望し、無意識におなかに手をやった。 ここには、あなたを“パパ”と呼びたい子が育っているのに……。 ヒロインはなんとかしてヒーローをなぐさめ、妊娠を伝えようとしますが、5歳の娘を亡くして深い悲しみに沈む彼にはなかなか届きません。ヒーローは彼女に別れを告げ、姿を消してしまい……。何度読んでも涙せずにはいられない、愛と命と感動の傑作です!
病父と3人の弟妹を抱えるイービーは、看護師になる夢をあきらめ、できたばかりの子供病院で受付事務をしている。ある日、イービーは開院の祝賀パーティの準備に追われ、夕方慌ててドレスを車に取りに行ったとき、美男美女が歩いてきた。女性とぶつかって派手に転び、男性に助け起こされたイービーは、会場へ向かう華やかな彼らと自分を比べ、意気消沈してしまう。結局パーティには行かなかった彼女が、帰ろうと再び駐車場へ行くと、先ほどの美男が待っており、新任の外科医のライアンだと名乗った。こんなにすてきなドクターが、いったい私に何を…?その疑問が解ける前に、突如どこからか小さな泣き声が聞こえてきた。見ると、段ボールに入れられた赤ん坊が置き去りにされていた!
赤ちゃんが欲しいと切望するジョージアは、ある日、心に願った。すてきな男性と一夜の恋におちて、運よく身ごもれたら…。そうしたら、独りで産んで、愛情をたっぷりそそぐつもりだ。父に手を上げられ、母と逃げ惑う日々を過ごしたジョージアは、恋人からも手ひどい扱いを受け、男性不信に陥っていたのだ。そんなとき、海外出張で魅力的なイタリア人マッテオと出会い、惹かれ合って結ばれたー意を決し、これは一夜の戯れよと伝えて。彼の目に浮かんだ蔑みの色に胸が押しつぶされそうになったが、こうするしかなかったのだと、ジョージアは自分に言い聞かせた。やがて彼女は願いどおり妊娠を知るが、消せない愛の記憶に苛まれ…。
“10年後、おたがい独身だったら結婚しよう”ケイトは学生時代に友人ルークと卒業を祝った夜、そんな協定を結んだ。しかし、敏腕外科医となったルークの結婚でそれは無効となり、以来、ふたりは疎遠になったままだった。本当はずっと彼に片思いをしていたケイトの心も宙ぶらりんのまま。やがて仕事の一環で、彼女はルークと偶然の再会を果たす。奇しくもそのとき、ちょうど約束した歳月が過ぎ、しかもルークは妻の不義で離婚して独身に戻っていた。そして、ずっと密かに想いを寄せていたケイトの気も知らず、恋愛感情より“友情”に基づく結婚をしようと、協定の復活を宣言した!
彼への愛は果てしなく広がっていく。 このアマルフィの海のように。 幼いころ母親に捨てられたミカは、里親の家を転々としたあげく とうとう住む家も、頼れる人も失ったつらい過去を持っている。 そのせいで、人に心を許すことができなくなってしまったが、 今ひょんなことから家に泊めている旅人ラウルとは、意気投合した。 魂は激しく惹かれ合っているのを感じても、貴重な友情を大事に、 ミカはラウルへの恋心を懸命に封じていたーー暴漢に襲われるまでは。 ラウルに危機一髪のところを救われ、強い腕に抱きかかえられながら、 まるでお姫様のように大切に扱ってくれる彼への愛を自覚した。 まさか、彼がほんとうに地中海のさる王国の皇太子で、 母国に国王の決めた許嫁がいるとは思いもせずに……。 ウェイトレスのミカは相手が高貴な身分とも知らず、自分の職場でラウルに皿洗いの仕事を紹介してしまいます。そんなミカとの生活を楽しむラウルですが、迫りくる許嫁との政略結婚を前に、終わりの見えている恋には踏み出すまいと、それ以上の関係を避けて……。
私にはもう、限られた時間しかない。 だから、最後で最高のクリスマスを。 「ここで子供たちのお世話をするのが本当に楽しみです」 青白い顔のエマがほほえむと、医師のアダムは冷ややかにうなずいた。 3年前の12月に妻に先立たれて以来、この時季はいつも不機嫌らしい。 おかげで幼い双子は家族でクリスマスを祝ったことがないという。 そんな彼らの屋敷に住み込みのナニーとして雇われたエマは、 実は難病の治療が一段落したところで、密かに死を覚悟していた。 全力で双子を愛し、懸命に楽しいクリスマスを贈ろうとするエマに 怒りを見せるアダムだったが、やがて彼女の優しさに癒やされていく。 これが私の人生最後のクリスマスなら、最高のものにしたい。 そう強く心に願ったエマは、彼に無私の愛を捧げるが……。 心を閉ざしたアダムにもう一度生きる喜びを感じてほしいというエマの思いが実り、一家は幸せに包まれます。しかしほどなくエマの病気の治療結果が明らかになり……。クリスマスの小さな奇跡を集めて美しい光を灯したような、可憐なシンデレラストーリーです。
愛すればこそ、あきらめた愛。 けれど小さな絆がこの身に宿り……。 看護師のアビーはかつて、恋人トムを深く愛していながら別れを選んだ。 9歳のときに不慮の事故で両親を亡くした彼女は、愛すればこそ、 救急の現場で危険な任務に進んで飛びこむ彼を見ていられなかったのだ。 その後にトムの子を身ごもっていることに気づいたが、 独りで産み育てる覚悟を決め、ひっそりと遠くへ引っ越した。 ところが6年後、アビーの暮らす地に天災が起き、 救助隊として現れたトムと思いがけない再会を果たす。 ああ、あの頃と変わらない頼もしい体つき、威厳のある声……。 かつて私を不安にさせた彼に安心感を覚えるとは、なんて皮肉なの? 心乱されながらも、アビーは“秘密”を守りとおすつもりでいたがーー 幼い頃に両親を亡くしたことから心配性になってしまったアビーと、危険な職務に命をかけるトム。アビーが密かに産んだ息子が、日に日に父親に似てくるのは外見だけではなく……。命の現場を舞台に繰り広げられるロマンスで感動を呼ぶアリスン・ロバーツの秀作!
生まれてすぐ実の母に捨てられ、冷たい祖母に育てられたペネロープ。早く自立したいと仕事に打ちこんできた彼女は、あるとき重要な顧客の結婚式の企画をすることになった。この一世一代の大仕事を必ず成功させようと強く思うが、土壇場で花嫁が盛大な花火を上げたいと言いだしたため、困ったペネロープは世界的な巨大企業に協力をあおぎに行った。ところが、責任者に会わせてほしいと受付係に願い出たものの、CEOのレイフ・エドワーズが興味を持つはずがない、と言下に断られた。すると「それは本当か? どうして?」という男性の声がし、振り返
やむなき事情から人工授精で匿名者の子を身ごもったハリエットは、人里離れた浜辺を一人で歩いているときに産気づいてしまった。たまたま通りかかった外科医の男性に救われるも、母子ともに命の危険にさらされた状況で意識が混濁し、ハリエットはそのときのことを覚えていなかったーー命の恩人であるそのハンサムなドクターの顔さえも。彼は駆けつけた救急隊に母子を託し、名乗りもせずに立ち去った。2年後、ハリエットは看護師として復帰し、同僚に温かく迎えられるが、ただ一人、新しい外科医長のパトリックだけはつらくあたるのだった。いったい