著者 : アレキサンドラ・セラーズ
シークの人質シークの人質
あるときキャロラインは富くじで豪華海外旅行を当て、 異国情緒あふれる魅惑の国、西バラカットにやってきた。 案内役として現れたカイファルに導かれながら時をすごすうち、 知性と気品に満ちたその男性の虜になっていった。 生まれて初めて抱く愛に戸惑うキャロラインだったが、 彼から誘惑されると、抗うすべもなく身も心も捧げてしまう。 しかし、次に目を覚ましたとき、思わぬ事態が待ち受けていた。 周囲に王子と呼ばれるカイファルに、こう告げられたのだーー ここは宮殿のハレムの一室で、あなたは私の人質なのだ、と。
プリンセスに変身プリンセスに変身
少年に身をやつした彼女が恋した、 黒い瞳の気高きシーク。 オーストラリアの難民収容所で、ハニは身を守るため 少年のふりをしてつらい暮らしに耐えていた。 ほんとうの名前も、自分が何者なのかもわからない。 ある日、走ってきた車にあやうく轢かれかけ倒れたハニは、 中から現れた黒い瞳の堂々たる体躯の男性を見て、息をのんだ。 端整で誇り高い顔。この辺では見慣れない白い外衣とかぶりものーー きっと高貴な身分の人なのだろう。私には縁のない世界の。 ハニは病院へ行こうという彼の言葉に返事もせず、その場を立ち去った。 後日シャリフと名乗る彼が再び現れ、ハニに伝えたいことがあると言う。 まさかこの人は……わたしが女性だと気づいているの? 様々な時代の選りすぐりのディザイアの話題作をお贈りする“ハーレクイン・ディザイア傑作選”。今作は、シークがヒーローの物語で人気作家となった、アレキサンドラ・セラーズです。シャリフがハニに面会に来た、驚くべき理由とは?
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