著者 : アンソニー・ホロヴィッツ
自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか? 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。7冠制覇『カササギ殺人事件』に続く、ミステリの面白さ全開の傑作登場!
「カーレースに出場し、ソ連の陰謀から英国人レーサーの命を守れ」-Mの指令でドイツを訪れた英国秘密情報部00部門諜報員ジェームズ・ボンド、通称“007”。そこでボンドは、レースファンの実業家・シンがソ連の秘密組織スメルシュの幹部と接触する場面を目撃。同じくシンを探っていた米国の女性ジャーナリスト・ジェパディと調査を始めたボンドは、やがて米ソ宇宙開発競争の裏でうごめく恐るべき陰謀に辿り着き…?
現代ミステリの最高峰が贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。燃やされた肖像画、消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理はーー。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠クリスティへの愛に満ちた完璧なオマージュ作品!
名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読んだ編集者のわたしは、あまりのことに激怒する。ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある?原因を突きとめられず、さらに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だったー。ミステリ界のトップランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント!
コナン・ドイル財団が初めて公式作品認定をした八十数年ぶりの名探偵シャーロック・ホームズ新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』に続く第二弾(とはいえ、前作の続きでは無く、独立した物語として楽しめる)。「今、一番おもしろいミステリ作家」として名高いアンソニー・ホロヴィッツが贈る再読必至のミステリ大作! 本作の書名「モリアーティ」とは、世紀の名探偵ホームズに匹敵する知能を持った悪の権化であり、BBCのドラマ『シャーロック』等でも有名になったホームズの宿敵の名前(映画『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』の最後の最後にも登場)。この邪悪な天才こそが裏で糸を引く形で、ロンドンで起こる犯罪の半分が発生していたのだ(第二短編集『シャーロック・ホームズの回想』内の「最後の事件」より) 一八九一年に起こった、ホームズとモリアーティ教授の対決である「最後の事件」の5日後、その現場を、二人の男が訪れるーーピンカートン探偵社調査員のチェイスと、スコットランド・ヤードのジョーンズ警部だ。彼らは、情報交換の末、モリアーティ教授への接触を試みていたアメリカ裏社会の首領を共に追うことにする。ライヘンバッハ川から上がった死体が隠し持っていた奇妙な紙を手がかりに、捜査が始まるが……めくるめく推理劇の果てに、かつてない衝撃の結末が訪れる! 解説「期待に応え、予想を裏切る」:有栖川有栖 【アンソニー・ホロヴィッツ】 1955年生まれのイギリスの作家、脚本家。1900万部「アレックス・ライダー」シリーズなど多数の著書がある一方、脚本家として『名探偵ポアロ』『バーナビー警部』等の数多くのテレビ・ドラマ作品も手がけている。他に、『007 逆襲のトリガー』も執筆。他に『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』等 ライヘンバッハの滝 アセルニー・ジョーンズ警部 ミッドナイト・ウォッチ 手紙 カフェ・ロワイヤルにて ブレイズトン・ハウス 血と影 スコットランド・ヤード 〈ボストニアン〉 チャンセリー・レーンのホーナー クラーケンウェルでの夕食 外国 三等書記官 罠 ブラックウォール・ベイスン 逮捕 デッドマンズ・ウォーク ミート・ラック 光の復活 外交特権 真相 続きから ーーー 三つのヴィクトリア女王像 ーーー 訳者付記 解説ーー期待に応え、予想を裏切る 有栖川有栖
英国秘密情報部00部門の諜報員にして、「殺しのライセンス」を持つ男、ジェームズ・ボンドー通称“007”。ゴールドフィンガー事件から程なく、プッシー・ガロアとの同棲生活に倦怠を感じ始めたボンドに、Mより指令が下るー「カーレースに出場し、英国人レーサーの命をソ連の陰謀から守れ」。ボンドは危険なサーキット場とされるドイツ・ニュルブルクリンクへ向かった。そこでボンドは、韓国人実業家のシン・ジェソンが、ソ連の秘密組織スメルシュの高官と接触する場面を目撃。シンが主催するパーティーで書斎に侵入したボンドは、発見した写真から、ソ連が米国のロケット開発に対し妨害行為を企んでいると察知する。同じくシンを探る米国のジャーナリストを名乗る美女、ジェパディ・レーンと共に調査に乗り出すが、いくつもの危機が二人に襲いかかり、やがて恐るべき計画が明らかになる!イアン・フレミングの遺稿をもとに、UKが誇るヒットメーカーが描く、一気読みスパイ・エンタテインメント!イアン・フレミング財団公式認定。
シャーロック・ホームズは滝壷に消え、巨悪が動き出す。モリアーティに接近する、アメリカ裏社会の支配者を追え。驚愕のどんでん返しが読者を待ち受ける、スリル満載のミステリ大作!ワトスンによる短編「三つのヴィクトリア女王像」収録!
コナン・ドイル財団が初めて公式作品認定をした八十数年ぶりの、名探偵シャーロック・ホームズ新作(第61作)。『カササギ殺人事件』等で知られ、「今、一番おもしろいミステリ作家」として名高いアンソニー・ホロヴィッツが贈る波瀾万丈のミステリ! ホームズ・シリーズの懐かしの面々も多数登場し、ロンドンの光と闇の中を縦横無尽に駆け抜けるホームズ、ワトソンらの活躍が重厚かつ活き活きと描かれた快作! 本作は、老年期のワトスン(ホームズの友人の開業医にして伝記作家)が昔を振り返り、“あえて公表してこなかった”重大かつ衝撃的な事件の記録であるーー 時代は一八九〇年(ホームズとモリアーティ教授との「最後の事件」が発生する前年)。ホームズのもとに相談に訪れた美術商の男エドマンド・カーステアーズは、アメリカの豪商との取引の際にボストンのギャング団とトラブルになり、それ以来、イギリスへ逃げ帰った後も不審な男の影に怯えていると語る。ホームズは例のごとく、浮浪少年の集団「ベイカー街別働隊(イレギュラーズ)」に手伝いを頼み、見張りを依頼するが……その中の一人が惨殺死体となって発見されてしまう。手がかりは、死体の手首に巻き付けられた絹のリボンと、捜査するうちに浮上する「絹の家(ハウス・オブ・シルク)」という言葉だった……その後に続く予想外の展開、悲劇、謎、警告、そしてホームズを襲う未曾有の運命。 ワトスンが残した、かつて誰も知らなかった新たなるホームズの活躍と、戦慄の事件のショッキングな真相とは? 解説:北原尚彦 【アンソニー・ホロヴィッツ】 1955年生まれのイギリスの作家、脚本家。ロンドン在住。世界で1900万部の人気を誇る「アレックス・ライダー」シリーズなど多数の著書がある一方、脚本家として『名探偵ポアロ』『バーナビー警部』等の数多くのテレビ・ドラマ作品も手がけている。『絹の家』『モリアーティ』執筆後に、イアン・フレミング財団の公認を得て『007 逆襲のトリガー』も執筆。他に『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』など。 序 ウィンブルドンの美術商 フラット・キャップ・ギャング リッジウェイ・ホール 警察の別働隊 レストレイド登場 チョーリー・グレンジ男子学校 白いリボン ワタリガラスと二本の鍵 警告 ブルーゲイト・フィールズ 逮捕 証言 毒 闇の奥へ ホロウェイ監獄 消失 メッセージ 占い師 “ハウス・オブ・シルク” キーラン・オドナヒュー 結び ーーー 訳者付記 解説 北原尚彦
ロンドンの美術商がアメリカで凄絶な事件に巻き込まれた。からくもイギリスに戻るが、新妻を迎えた家に忍び寄る不審な男の影。ボストンのギャングが追ってきたのか?相談を受けたシャーロック・ホームズは、「ベイカー街不正規隊」の少年たちに探索を命じるが、その一人が命を落とし、怒りに燃えるホームズを新たな罠が待ち受ける。「ハウス・オブ・シルク」の戦慄すべき秘密とは? 衝撃の事件がいま、明らかになる。
全英オープンテニス選手権大会(ウィンブルドン)のボールパーソンとなったアレックスは、そこでサビーナと出会い楽しく会話を交わす最中、素行の怪しい男を発見。それが大きな事件へと発展する。一方、アレックスの活躍を評価する米国CIAは彼に協力を要請。カリブ海にある旧ソ連の軍人サロフの邸宅へと潜入したアレックスは、サロフから意外な提案を受ける…。絶好調の映画化シリーズ第3弾。
事故死した叔父の後を強引に継がされてM16のスパイとして大活躍してしまった14歳の少年、アレックス・ライダー。スパイなんてこりごりと決めていたのに、またもや任務を押しつけられる。相次ぐ実力者たちの謎の死。その鍵を握る、雪山にたたずむ私立学校『ポイントブランク』。そこに潜入したアレックスは、世にも不思議で恐ろしい計画を目にする…。大好評のシリーズ第2弾。
「シートベルトの締め忘れで即死?叔父に限ってありえない!」親代わりだった人の事故死を悲しみながらもアレックスの明晰な頭脳と運動神経はフル回転、解体工場に忍び込み弾痕だらけの叔父の車を発見。翌日叔父の勤務先から呼び出された彼に、さらに驚愕の事実が突きつけられる。「叔父さんは我国の特殊工作員だった。今度は君が手を貸す番だ」14歳の少年スパイ、アレックス誕生の第1弾。