著者 : ウエハラ蜂
怖がるのも、逃げるのも、もうやめる。戦うために! 運命の相手を示し、結ばれた相手を繁栄に導く赤い糸。その糸が切れていたため蔑まれていた伯爵令嬢スカーレットは、同じ糸切れの隣国の国王リオハルトに見初められ婚約者に。 ある夜会で、リオハルトの元婚約者・故ウィスタリアの父ダグルと会ったスカーレットは、恐怖に意識を失う。夢で見たウィスタリアとダグルの関係は、強い不安感に彩られたもので……。 意識を取り戻したスカーレットは赤い糸とは何か、またウィスタリアの死の真相を探るためリオハルトと共に動き出す。そこで明かされる真実とは……!? 途切れた赤い糸に起きた奇跡のラブストーリー!
お飾りの王妃として生きてきたイヴェットは、夫を殺した隣国の王・コンラートに再婚を強要され、湖畔の城に幽閉されてしまう。 両親の仇でもあるコンラートとは死んでも結婚したくないイヴェットは、結婚準備で賑わう城の中で逃亡の機会を窺っていた。 そんなある夜、美貌の修道士・エンツォが現れ、「北の皇帝の命令で、あなたを迎えに来た」と告げる。 皇帝もまた、イヴェットが持つ二つの王位を狙っているのだろうーー。 それでも、コンラートの手に落ちるよりはと、イヴェットはエンツォに従い城を脱出する。 追手をかわしながらの逃避行の道中、エンツォは「皇帝のものになる覚悟をしておけ」と言いながらも、イヴェットに熱く愛を囁いてきて……。
「運命の相手」と心が通じ合うとき奇跡が起き幸福がもたらされるという言い伝えにより、伯爵令嬢スカーレットは「運命の相手」を示す赤い糸を鑑定。だが、自身の赤い糸は途切れていた! 家族からは政略結婚の役に立たないと虐げられ、スカーレットは平民になるため家出を考えるも、残忍と噂の公爵に嫁ぐことを命令される。 その後スカーレットは、隣国ルーゼンフェルド国王リオハルトの赤い糸が途切れているのを見て驚く。 赤い糸は自分と運命の相手にしか見えないのだ。 リオハルトはスカーレットに「お前が俺の”運命の伴侶”だ」と告げるがーー!? 一人で生きていくことを決めた糸切れ令嬢が本当の愛に出会うじれキュンラブストーリー!
乙女ゲーのヒロインに転生したと気づいたら、すでに推しは攻略されてましたーーバッドエンドを回避したい悪役令嬢に。そんな現実を目の当たりにしたローズベリー。こうなったら自由に生きようと決意するが、なぜか攻略キャラでない国王・エリックに口説かれてしまう。彼は将来軍事同盟のため政略結婚しなければいけない。その上、なぜか悪役令嬢までが本命はエリックと言ってきて!?
溺愛激しめ皇弟殿下と ワーカリックな発情聖女の ピュアでアツい恋の行方は!? モニカの聖女力は、その強さと引き換えに発情してしまう厄介な副作用付き。それでもモニカは民のため、そして自分を見出してくれた皇弟リチャードのため、日々走り回っていた。 けれど最近彼を見ると、力を使っていないのに体が熱くて鼓動がおかしくなる。私、感情が壊れちゃった…? そんなときモニカは怪しい商人ジヌから「聖女じゃなくなったあとの貴女の夢はなんですか?」と問われる。 聖女の力は期間限定、いずれ消えてしまうもの。そのとき自分はリチャードの隣にいられなくなる??。 悩む発情聖女と、独占欲ますます高まる皇弟の、ピュアが滴りほとばしる第2巻!
田舎男爵令嬢テサシアは、十分すぎるほど身の丈を意識し、有力貴族の集うカウフォード学園でモブに徹していた。 目立たず、騒がず、二大勢力に近づかず── そんな彼女の癒しは、「推し」ルートヴィッヒ様のお姿を遠くから拝むことのはずが、王太子の婚約破棄がルートヴィッヒまで連鎖し、ひょんなことから「推し」の婚約者候補に! 風が吹けばテサシアが見初められる的流れに、戸惑いを隠せない彼女だったが──