著者 : エドワード・トーポリ
公爵夫人ターニャの指輪公爵夫人ターニャの指輪
公爵家の最後の血 兄の孫アリョーシャを西側に脱出させようと、1987年83歳の公爵夫人ターニャは68年ぶりにロシヤの地を踏んだー。ロシヤ革命後の1919年1月、アダレーフスキー公爵家の人々はパリ亡命を決行。15歳のターニャ(彼女のブーツの底に公爵家の宝石が隠された)と兄ペーチャ以外は全員暴行され殺された。ソ連のアフガニスタン侵攻を背景にターニャの賭と甥孫の逃亡を描く。
暗黒のクーデター暗黒のクーデター
臨時党大会の最中、ゴルバチョフが狙撃された。党内保守派の「愛国者同盟」のメンバーは、ゴルバチョフが健康回復とともに党内の粛清に乗り出すことを恐れ、軍・KGBとともにクーデターにふみきった…。食糧危機、民族問題、労働者の反乱、権力の腐敗など、ペレストロイカの失敗の陰でロシヤが抱える恐るべき現実を、亡命作家トーポリが赤裸々に描く迫真のポリティカル・ノベル。
赤いパイプライン赤いパイプライン
シベリア=西ヨーロッパ・パイプライン開通式を目前に控えた1983年12月、極寒の収容所から3人の囚人が脱走した。この事件はやがて凍土帯の少数民族の暴動へと発展する。クレムリンは軍を投入し事態の収拾に全力を傾けるが、脱走犯の足取りさえ掴めない。一方、現地に派遣された民警の女性検事アンナは捜査を進めるに従い、意外な真相に近付いていく。亡命作家が描く迫真のサスペンス。
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