小説むすび | 著者 : キャサリン・ティンリー

著者 : キャサリン・ティンリー

子爵と出自を知らぬ花嫁子爵と出自を知らぬ花嫁

生まれをさがす孤児が愛したのは、 傲慢なほど優しい子爵。 父を知らず、10歳で母も亡くした出自不明の三つ子姉妹は、 学校卒業を機に、後見人のつてで英国社交界にデビューしたーー 生前、語られることのなかった母の、そして自分たちの出自を知るために。 社交が得意ではない末の妹ローズは子爵のジェームズと出逢い、 上から物を言う彼を傲慢だと思いつつも、いつしか強く惹かれていた。 人見知りの私が、なぜかジェームズには言いたいことが言えて楽しい! 三つ子という珍しさから、たちまち社交界の華になったのもつかの間、 父も母も身元がわからない三姉妹に、上流貴族から蔑みの目が向けられた。 ジェームズも家名を汚さない理想の花嫁を求めていると思うと、 ローズはしょんぼりと肩を落としてしまうのだった……。 快進撃を続けるRITA賞受賞作家キャサリン・ティンリーのシンデレラ・リージェンシー3部作がスタート! 出自不明の三つ子姉妹“ベルたち”を描くシリーズ第1話は、末妹ローズことロザベルの物語。今後ヒロインとなる姉のアナベルとイゾベルにもご注目あれ。

恋馬車に拾われたシンデレラ恋馬車に拾われたシンデレラ

8歳で父親を亡くしてから、ジェーンと母は長く貧困に苦しんだが、いまは優しい伯爵夫人のメイドとして、穏やかな日々を送っている。ある日、ケンダル氏という見目麗しい殿方が屋敷を訪れた。客人にお茶を出しながら、ジェーンはつい、彼を盗み見てしまった。いかにも裕福な身なり。深みのある声。なんて魅力的なのかしら。彼は、ヨークシャーのたいへんな資産家である大叔父から、ある女性を捜し、連れてきてほしいと依頼を受けたと言う。伯爵夫人がそれは誰かときくと、ケンダル氏は困惑ぎみにこたえた。「ご存じでしょうか…ジェーン・ベイリーという名のご婦人を」わ、私?驚きのあまり、ジェーンはお盆をひっくり返してしまいー。RITA賞受賞作家の話題作『伯爵と日陰のシンデレラ』の関連作。ジェーンはケンダル氏とともに、5日かけてヨークシャーへ向かうことに。身分違いの恋を募るせつない旅の終わりに、大叔父が明かした意外な秘密とは…?

伯爵と日陰のシンデレラ伯爵と日陰のシンデレラ

淡い想いも、ささやかな夢も すべてはぎ取られた無垢な乙女は……。 両親亡きあと、やむにやまれず着の身着のままで家を出たマリアンは 職業紹介所にたどり着き、どうにか住み込みの使用人の職を得た。 雇い主の名はウィリアム・アシントンーー 最近爵位を継いだばかりの、ハンサムで謎めいた伯爵だ。 ほのかな恋心を胸に秘め、身を粉にして働くマリアン。 しかし、つましくも幸せな暮らしは突然終わりを告げた。 借金まみれの義兄につかまり、裕福な男と結婚するよう命じられたのだ。 義兄の家に監禁され、気力を失いかけたある日、ふいに伯爵が現れた。 彼はマリアンの唇を乱暴に奪い、信じがたい言葉を口にした。 「あの男から愛人を買い取ったーーきみは今日から僕の愛人だ」 憧れの伯爵に抱きすくめられ、口づけられた喜びもつかのま、蔑まれていると知って再び絶望の淵に落ちるマリアン。誤解を解こうにも、伯爵は義兄の卑劣な嘘を信じ込んでいて……。RITA賞受賞作家が繊細に描く、甘く切ないシンデレラ・リージェンシーです。

伯爵と永遠のワルツを伯爵と永遠のワルツを

乙女は決して忘れなかった。 愛することと、夢見ることを。 ロンドンにある親戚の屋敷に居候しているシャーロットは、 意地悪なはとことその母親に虐げられながら暮らしていた。 そんなある日、一家はシャルフォード伯爵邸に招かれる。 新伯爵アダム・ファントンが花嫁候補たちを一度に招待したらしい。 魅惑的なアダムを目で追わないよう、シャーロットは自らを戒めた。 伯爵夫人にふさわしいのは、はとこのような美人の令嬢。 持参金もない地味な私は、引き立て役にすぎないのだから……。 しかしアダムは信じがたい言葉を口にしたーー君は最高にきれいだと。 そして突然、情熱的なキスをした。貧しい娘と知りながら。 シャーロットは無垢な心を差し出した。叶わぬ恋と知りながら。 夢のようなひとときもつかのま、父の訃報によってシャーロットの暮らしは一変します。親戚母娘は悲嘆に暮れる彼女を使用人のようにこき使い、屋根裏部屋に追いやって……。本国の編集部と読者はもちろん、翻訳者も絶賛のRITA賞受賞作品をお読み逃しなく!

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