著者 : コートニー・ミラン
遥かなる夢をともに遥かなる夢をともに
巨額の遺産を相続したジェーンは、派手な装いと傍若無人な態度が評判だ。 彼女がそんな振る舞いをするのは、実はわけがあった。 求婚者たちを遠ざけ、家を離れないためなのだ。病気の妹が成人するまでは、そばにいて守ってやりたい。 妹に怪しげな治療を強要する後見人の叔父にも目を光らせていなくては。 公爵の庶子で、政治家を目指すオリヴァーは、そんなジェーンの本当の気持ちを見抜き、優しく見守っていたが……
気高き夢に抱かれて気高き夢に抱かれて
クレモント公爵ことロバートは、夜会の喧噪を避けて図書室に隠れていたところ、地味なドレスを着た、いかにも「壁の花」のようなミリーがそこに飛び込んできた。彼女は口先ばかりの求婚者から逃げてきたのだ。会話をかわすうち、ミリーの風変わりな奥ゆかしさと聡明さに興味を覚えたロバートは……。
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