著者 : ジョーゼフ・ファインダー
米国のハイテク企業に勤務するアダムは、いわゆるダメ社員。待遇の低さにも嫌気が差し、遅く出社、早く帰宅がモットー。ある日、友人の退職パーティを企画するが、経費は会社のコンピューターを不正に操作し捻出する。しかし、それがバレて上司から厳しい選択を迫られる。横領罪で55年の服役か、ライバル会社にスパイとして入社するか。アダムはこの窮地を切り抜けられるのか。
企業スパイとなるべく、アダムの特訓が始まった。よれよれのジャケットを捨て、一流ブランドのスーツを着こなす。上司から経営学、ハイテク知識、盗聴などのスパイ技術を叩き込まれる。そんな努力が実り、アダムは見事にライバル会社への再就職に成功。そこで意外な才能を発揮し、出世街道を爆走する。そして夢のような生活を手に入れたと思ったのだが。新感覚の企業スパイ小説。
南アフリカの刑務所からテロリストが脱獄した。比類なき有能ぶりから「コードネーム・ゼロ」と呼ばれるこの男は、大富豪ダイスンと共謀し、世界経済を崩壊させる空前の爆弾テロ計画を企てる。一方、離婚後ひとり息子を育てながらFBIの仕事を続ける女性捜査官セーラは、とある娼婦殺害事件をきっかけに彼らの計画を知る。迫り来る爆発時刻ー。ハイテク技術満載の問題作に全米驚愕。
他人の心を読む超能力を植え込まれたベン。彼は義父のシンクレアが大金を横領し、前KGB議長オルロフと極秘に接触していたこと、そして地球を救うため「賢者たち」が企んでいるある計画を知らされる。だがその裏には恐るべき野望が隠されていたー。最終戦争へ向かう人類の危機を克明に描く大ドラマ。
CIA長官ハリソン・シンクレアが交通事故をよそおって殺された。元CIAのベン・エリソンはその一人娘モリーと結婚、いまは辣腕の弁護士となっているが、ある日上司から見知らぬ男を紹介され、数々の試練の後極秘の任務を言い渡される。それは世界を震撼させた大陰謀に係わる、危険極まる作戦だった。
「魔女狩り」と恐れられたマッカーシズムの嵐の中、政府高官だった父は無実の罪で投獄された。その裏にはCIA幹部さえ未知の恐ろしい陰謀があったのだ。そしてその秘密が新生ロシアの管理体制を脅かしー。KGBが、GRUが、「神の館」が、「古の信者たち」が牙を剥く迫力満点大波瀾ストーリー。
毒殺されたと噂される革命の父レーニンはもう一通の遺書を書いていた。事情を知った者は今日も次々と殺されてゆく。若きCIAエージェント・チャーリーに、密命が下された。別れた美しい妻、大富豪レーマン、謎の女ソーニャ、豪華絢爛たる登場人物が事件に巻き込まれー。手に汗握る国際謀略小説。