小説むすび | 著者 : スーザン・フォックス

著者 : スーザン・フォックス

禁じられた結婚禁じられた結婚

お金や命令では私は動かされない。 でも恋心が、私を揺るがす……。 こんな身近に、私の異父妹がいたなんて! 母に捨てられ、里親の家を転々として育ったローナにとって、 父親違いでも血を分けた妹は大切な家族。彼女の心は浮き立った。 だが今や富豪の妻となった母が、ローナと妹が親しくしているのを知り、 ローナに過去を暴露されることを恐れて悪知恵を働かせるーー 姉妹の仲を裂くよう、富豪の息子で油田王のミッチをそそのかしたのだ。 ローナは突然現れたミッチから高額の小切手を叩きつけられたうえ、 仕事も辞めてどこか遠くへ去るよう恫喝され、ショックで気を失った。 驚いたことに、目覚めるとミッチの腕の中にいて、優しい声を聞いた。 「動くんじゃない。僕に任せて、ダーリン」 耐え忍ぶヒロインを描かせたら第一級のS・フォックスによる義兄妹ロマンス。自分には養子に出した娘などいないと、存在すら否定した母に深く傷つけられたローナ。そしてローナが嘘つきだと信じるミッチ。そんな二人がどのように恋に落ちるのか、ご注目ください!

ヒロインになれなくてヒロインになれなくて

愛情に恵まれなかった少女は、 愛を求め、拒まれ続け……。 父危篤の知らせを受け、ケイトリンは再び故郷の土を踏んだ。 父の再婚で義兄となったリノに片想いをしていた十代のころ、 彼女はリノの弟の事故死の責めを負わされ、無実ながら故郷を去った。 皆の冷遇には耐えられても、リノの憎しみの視線は胸にこたえた。 5年ぶりに再会した今なお、その瞳からは敵意が消えていない。 とうとう父が亡くなって通夜と告別式が営まれたが、 周囲の人々もやはりケイトリンに冷たくよそよそしい態度をとった。 ここに私の居場所はないのね……。最後にもう一度、リノに伝えたくて かつての事故の真実を話そうとしたが、彼は聞く耳を持たなかった。 だが直後、火事に巻き込まれ、生死の境を彷徨う彼女を見たリノはーー 《至福の名作選》より、2000年下半期のベスト作品賞コンテストにおいて、ハーレクインファンの投票により“ベストヒロイン賞”を受賞した作品をお届けします。耐え忍ぶヒロインを描いて人気の、スーザン・フォックスの真骨頂とも呼べる伝説の義兄妹ロマンス!

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