小説むすび | 著者 : スーザン・マレリー

著者 : スーザン・マレリー

初恋に終止符を初恋に終止符を

この想いを終わらせるために、 私は“私”を、捨てる。 メリは枕に顔をうずめて泣きじゃくった。なんて最悪な誕生日なの……。 今日で17歳になったメリは、兄の親友であるジャックに、 長いあいだ秘めてきた恋心を思いきって打ち明けたのだ。 それなのに、ジャックは困惑したような表情を浮かべ、 恋愛対象としては見られないと言い残し、振り返りもせず去っていった。 ひどいわ。確かに私は太っていて魅力的じゃないけれど……あんまりよ。 いつか綺麗になって見返すと胸に誓った11年後、ついに機会が訪れる。 実業家となったジャックが、メリの兄が建てた別荘に滞在するという。 見違えるほど美しくセクシーに変身したメリは、別荘へ向かった。 彼と一つ屋根の下で過ごし、叶わなかった初恋に終止符を打つために。 メリを妹のように思うジャックは、突然の告白に面食らって逃げ出しましたが、彼女の亡き兄に妹をよろしくと頼まれてからは、自分のスタッフにメリの近況報告をさせて遠くから見守ってきました。そうとは知らぬ彼女は、17歳の失恋をずっと引きずっていて……。

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