著者 : デーヴィド・エディングス
探索の旅は終わった。世界を支配できる力を秘めた〈アルダーの珠〉を奮取し、ガリオンはリヴァ王となってセ・ネドラ王女と結ばれた。すべてこれらのことは時の始まりより定められていたこと。そして今、〈予言〉が語るように、ガリオンは邪神トラクとの最後の対決の途上にあった。だが、彼は暗澹たる思いに閉ざれるばかり。自分の意志とは無関係に王にされ、あげくのはてにトラクを倒せという。だがしかし、果して死すべき人間に神を打ち負かすことなどできるのだろうか…。全米でベストセラーを記録したエピック・ファンタジイ、堂々完結。
邪神トラクの高僧から〈珠〉を奪回する旅の途次、ガリオンはもはや自分が単なる農園の少年ではないことに気づいた。意想外にも彼もまた、ベルガラスやポルガラと同じ摩術師だったのだ!かてて加えて、あろうことかリヴァ王の血を引く唯一の者でさえあった。艱難辛苦の闘いの果て、ようやく〈珠〉を取り戻した今や、ガリオンは〈予言〉どおりにリヴァの王となり、セ・ネドラ王女を妃に迎えようとしていた。だが、真の物語に終わりはなく、また真の平安も許されはしない。〈予言〉はガリオンとその一行に新たな試練の旅を強いるのだった…。
「燃えろ!」ガリオン少年は、心に潜む不思議な声に命じられるまま言葉を放った。すると、たちまち親の仇チャンダーが炎に包まれた。ついにガリオンの内に眠っていた恐るべき“力”が目醒めたのだ。やがて時を経るにしたがい、この魔力は死んだ子馬を生きかえらせ、巨大な岩をも動かすほど強力になった。が、ガリオンには魔力をコントロールする術がわからない。あまつさえ、彼の内なる声は謎めいたことを語る有様。自分は得体の知れぬ怪物と化したのか?ガリオンは不安にとらわれながらも、〈珠〉を盗んだ邪神トラクの高弟を追うが…。
世界制覇の力を宿す〈珠〉が盗まれた。しかも、犯人は邪神トラクの高弟にして魔術師のゼダー。となると、予言どおりに邪神トラクは、今まさにその数千年にわたる長き眠りから目覚めんとしているのだろうか?〈珠〉がトラクの手にわたれば、この世は死と崩壊と混沌の領域と化すのは必定。ゼダーの後を追い、ガリオン少年は伝説の魔術師ベルガラスとポルガラに連れられて諸国遍歴の旅に出た。だが、これを知ったゼダーは彼らの追跡を阻止しようと、様々な奸計を用いてガリオン少年を窮地に陥れるが…。全米ベストセラーの人気シリーズ第2弾。