著者 : ドン・ペリン
「たった数日で、人生が様変わりしてしまった!丈夫な体で、自信を持ってここ“上位魔法の塔”には立ち入った。出ていく今、弱りきって打ちのめされている。視覚は呪われ、体は虚弱だ。それでも、勝利を収めて出ていくんだ。魔法を手に出ていく。これを手に入れるためなら、魂だって差し出しただろう…」命がけの試練である“大審問”を通過し、赤ローブ(中立)の魔術師として歩み出したレイストリン。肌は金色になり、ちょっとした魔法を使用するだけですぐに咳き込んで倒れ込む脆弱な肉体となり、全ての者が老いさらばえていく姿に見える呪いを目に受けた彼と、陽気で屈強な兄とが、新たなる友であるハーフ・ケンダーの“寸借屋”らとともに傭兵として成長、活躍していく姿を描く第3巻。一方、双子の異父姉であるキティアラは、“暗黒の女王”タキシスの降臨をもくろむ邪悪なドラゴン軍へと接近し、その最高司令官であるアリアカスからある重大な試練を受けることになり…世界数千万部ファンタジー「ドラゴンランス」の待望の前日譚を初邦訳!
ホープス・エンドの街に、アリアカスの配下であるコロス(ゴブリン族の血を引く将官)が率いる、邪悪なドラゴン軍の厳しい包囲網が迫るー残酷極まりない略奪と隷属化を受け入れての降伏か、あるいは死かーそんな中、ドラゴン軍の友軍の傭兵である若き魔術師レイストリンは、自分と兄を救うために理想を捨てなければならないのか…?こうしてレストリンと双子の兄キャラモンが傭兵として訓練され、成長をしていく一方で、また違う場所では、戦いの熱気の中、別の魂が鍛えられていたー双子の異父姉、キティアラ・ウス=マタールの魂が。その後に勃発する“竜槍(ドラゴンランス)戦争”に重大な影響をもたらすある宝を守る「パラダインの神殿」の守護者と出会った彼女が選択した、もう1つの道…こうして今、未来のドラゴン卿が誕生する!壮大なる冒険譚「レイストリン戦記」を締めくくる完結編。