著者 : バリ・リード
疑惑(上)疑惑(上)
躁鬱病で入院中の女性ドンナが五階から飛び降り、昏睡状態に陥った。彼女の家族は病院側を過失で訴え、辣腕でならすシェリダンが弁護人を引き受けた。だが、背後に有力者を擁する大病院は裁判を阻止しようと策を弄し、技術も設備も劣る病院へドンナを追いやった。怒りに震えるシェリダンは、微かだが彼女が生きる意志を示しはじめたことに勇気づけられ、闘い抜くことを誓うが…『評決』の著者が放つ、正義と信念の大作。
疑惑(下)疑惑(下)
状況はシェリダンに不利だった。ドンナの父親の虐待が明かされ、病院側はこれが彼女の自殺未遂の原因だと主張し、さらに彼女のカルテが忽然と消えたのだ。一方、ある病院関係者の恋人が、かつて不審死を遂げていたことが判明。病院側との攻防が激化する中、シェリダンは何者かに銃撃された。やがて、彼がつかんだ衝撃の事実は、この闘いを根底から揺るがすことに…正義を求め、苛酷な現実に挑む弁護士の姿を描く感動作。
決断決断
かつてのアル中弁護士ギャルヴィンは、今や一流法律事務所で出世街道をひた走っていた。ある朝、巨大製薬会社相手の勝ち目のない薬害訴訟を、若い女性弁護士ティナに持ちこまれる。だが、訴訟の相手が事務所の顧客だったため断わらざるをえず、彼は年老いた恩師をティナの陣営に送りこんだ。そして、心ならずも自分は製薬会社側の弁護に立つがー名作『評決』に続き、硬骨の弁護士ギャルヴィンが活躍する法廷サスペンス。
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