著者 : ピート・ハミル
東京スケッチブック東京スケッチブック
巡り合いとすれ違いをくり返す日米の恋人同士の話「雨に打たれて」、日本文化の虜になり、吉祥寺に40年も暮す“ガイジン”の話「吉祥寺綺譚」、伝説的なビッグスターへのインタビューを任された新米雑誌記者の緊張と気後れを扱った「有紀子のためのブルース」など、爽やかでチャーミングな短編13編を収録する。大都市TOKYOを舞台に、生粋のニューヨーカーが描く大人の愛の物語。
愛しい女(上)愛しい女(上)
物語は、17歳の多感な若者が、アメリカ南部の町で体験するさまざまな事件を中心に繰り広げられる。童貞でブルックリンしか知らない主人公が、色々な人間との出会いから徐々に人生とアメリカの現実に目覚めていく。なかでも、身震いするようなエロティックな世界へ誘ってくれた謎の年上の女との出会いは、主人公にとって決定的なものとなっていった…。
血の胸飾り血の胸飾り
熱狂的なサルサのリズムに身を任かせようと、私は恋人とマディスン・スクエアに出かけた。嫌な予感がしはじめたのは、いとこのアイクと出会ってから。ダイヤ売買を生業とする彼の様子は、ただごとではなかった。案の定、一緒にいた男は銃殺され、アイクも失走。その妻までが惨殺されるに及んで、私は否応なく事件の渦中へ…。生粋のニューヨーカーが贈る本格ハードボイルド第二弾。
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