著者 : ペニー・ジョーダン
大胆不敵な姿は、ただの見せかけーー 本当は臆病だと、彼に見抜かれてしまったの? 伯父の死後、天涯孤独となったブルックは、 由緒ある屋敷と土地を手放さざるを得なくなった。 屋敷を買った大手建設会社のパーティに、寂しさをこらえ出席すると、 アランという黒髪の尊大な男に言い寄られる。 女は金で買えるとでも思っているようなアランの発言を聞いて、 彼の鼻をへし折りたくなり、誘惑にのるふりをしたブルック。 だが彼女がバージンと気づくや、アランは突然立ち去った。 後日、ブルックの勤め先の会社が買収され、 新しい会長秘書となった彼女は、その人物を見て言葉を失うーー アラン? このあいだの傲慢な人が会長だというの? 今作のハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》は、大人気のボスと秘書の恋物語です。部下であるヒロインをからかうような言動をとるヒーローが、なぜか気になってしかたがないヒロイン。ある日、ボスとの出張先のロンドンで倒れてしまい……。
テムズ川沿いの高級アパートメントで一人暮らしをするハナが、結婚より自立を望んだのは、子供時代、裕福ではなかったから。だがある日、上司のセクハラで退職を余儀なくされてしまった。幸い、大企業で職を得ることができ、ほっとするが、現れた黒髪の社長サイラスを見て、目をみはる。故郷の村の役所で会った、場違いなほどゴージャスな男性だわ!あのとき、生まれて初めて胸の高鳴りを感じた人が、まさか上司になるなんて!仕事に支障が出たらどうしよう?けれど、恋心を抑えようとするほどに思いはつのり…。
息子と私を捨てたあの人が帰ってきた。 でも……今になって、なぜ? 18歳のとき、ウィンは年上のハンサムな会社社長ジェイムズと 電撃的な恋に落ち、周囲の反対を押し切って結婚した。 幸せもつかの間、夫は生まれた息子チャーリーに愛情を示さず、 同僚と浮気。二人は離婚し、ウィンが息子を引きとることに。 だが10年が経った今、ジェイムズがこの町に戻ってくるという。 まさか息子を連れ戻そうというの? 不安な思いで帰宅すると、 驚いたことに、息子と元夫が居間でくつろいでいるではないか。 息子の気持ちを思うと、元夫をむげに追い出すに忍びなく、 ウィンは家に泊めることに。ところがその夜からジェイムズは、 まるでウィンの再婚を阻もうとするかのように干渉してきて……。 今作のハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》は、かつて若さゆえにすれ違い、傷つけあってしまった二人の愛の再燃物語。突然戻ってきた元夫は、息子を奪いに来たのかと思いきや、なにやら別の目的があるようでーー?
美人で人気者の妹とは違い、内気で地味なエミリーは、偏屈な大学教授の大おじの秘書兼アシスタントをしている。ある日、妹のフィアンセに会うため帰郷した帰り道、吹雪で車が大きくスリップし、溝に突っこんでしまう。折よく通りかかった車からがっしりした男性が降りてきた。だがマットと名乗った彼の車もスリップ。やむなく車中で、ひとつの寝袋にくるまり一夜を明かすことに。エミリーは予期せぬ情熱に駆られ、初めて男性と結ばれる。でももう会うこともないのね。翌朝、思いを隠して無言で別れた1カ月後、大おじの家に現れた同居人は、誰あろうマットだった!
シェークスピアの伝記映画で彼の奔放な愛人の役を演じたあと、セーラは共演者ベネディクトと恋におち、愛を信じて結婚した。しかし夫の不実を耳にして以来、3年半、別居生活が続いている。今、思いがけない大役を手に入れ、よろこびと緊張に胸をふるわせてスペインへ向かった。だが、そこで聞かされたのは監督がかわったということだった。しかもそれは、誰あろうベネディクトだというのだ!私を裏切った夫と一緒に仕事などできるはずがないわ。セーラの顔から血の気が引いていったー。“特選ペニー・ジョーダン”。嵐のような恋におちての電撃結婚、胸を引き裂かれる思いで決めた別離、そして想定外の再会と、怒涛の展開で描かれる情熱の夫婦元さやもの。先月よりさらに遡った、1980年代の珠玉作。
ホリーが卒業後ロンドンに出たのは、ずっとカップルだった幼なじみの男性を追ってのことだった。なのにその彼が、同じく幼なじみのロザモンドと結婚するという寝耳に水の知らせがホリーのもとに届いたのだ。ショックのあまり倒れそうでも、昔の仲間が大勢集まる週末の婚約パーティーに出席しないわけにはいかない。ロザモンドのボーイフレンドだったドリューは、どんな気持ちでいるのかしら…。ふとある計画を思いつき、ホリーはドリューにもちかけた。こうすれば、きっとそれぞれ元の相手に戻るはずだわ!
ひどく尊大で傍若無人。 なのに、年上のボスはあまりに魅力的……。 その朝、秘書のジェニスタは新しい社長を見て凍りついた。 厳めしい顔でこちらをにらみつけているのは、 ゆうべパーティで誘いをかけてきたハンサムな男、ルーク。 プレイボーイ然とした傲慢な態度が許せずすげなくしたが、 まさか彼のもとで働くことになるとは……。 最悪なことに、ルークは彼女を上司の愛人と勘違いしていて、 誤解だという訴えに耳も貸さない。挙げ句、もし事実無根なら、 噂に傷ついた、上司の病気の妻を安心させる方法は ひとつしかないと言い放つ。「君と僕が結婚すればいい」 ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、ファン垂涎の名作! ボスと秘書の電撃結婚から始まるロマンスです。根も葉もない中傷を受け、身の潔白を証明したくて、やむなくヒーローとの結婚を承諾したヒロインでしたが……。
母親をとうの昔に亡くしているロージーは、短い間に相次いで父と祖父を失い、窮地に立たされた。祖父の遺言で、3カ月以内にロージーが結婚しなければ、400年の歴史を誇る屋敷は貪欲な親戚の手に渡ってしまうのだ。形だけの結婚相手には最高だと弁護士が白羽の矢を立てたのは、この界隈随一の富豪で、幼なじみのガードだった。何かにつけ子供扱いしてくる傲慢な彼と結婚なんてしたくない。でも、ほかに頼れる人もいない。ロージーは心を決め、ガードにプロポーズをするが…。
“エスコートはいりませんか? 男女を問わず、ふさわしい人材を派遣します” 財産めあてにケリーと結婚した夫が、結婚式当日に事故死して8年。 以来ずっと、彼女は結婚指輪をはめている。 アイスレディーー男嫌いと呼ばれても、騙された過去を忘れないために。 ある日、週末に新居に遊びに来てほしいと親友に懇願されるが、 好色な視線を向けてきた親友の夫に、破廉恥にも体を触られ、動揺する。 親友の手前、むげにも断れない。ふと目にした人材派遣会社の広告を見て、 ケリーはひと晩悩んだすえ、エスコート役を雇うと決め、会社を訪ねた。 応対した黒髪の男性ジェイクは、肉体が武器のセクシー俳優みたいで、 嘲笑うようなその瞳は、ケリーをひどく落ち着かない気分にさせた。 ところが約束の日、現れたのは誰あろうジェイクだった! 大スター作家、ペニー・ジョーダンとベティ・ニールズの永久不滅の銘作をお贈りする“ハーレクイン・マスターピース”。《特選ペニー・ジョーダン》、《ベティ・ニールズ・コレクション》を豪華美麗装丁にてお届けします!
実業家アレクシスに秘書として雇われたシエナ。 ギリシア彫刻のように美しいボスをひと目見た瞬間から、 彼のそばで働けることが嬉しくてたまらず、天にも昇る心地だった。 やがてアレクシスに誘われて出かけた週末旅行で、 シエナは愛の言葉とともに身も心も捧げ、幸せをかみしめたーー アレクシスが、シエナの兄に傷物にされた妹のため、 今度は自分が彼女の純潔を奪ってやるつもりだった、と告げるまでは。 だが、失意のシエナが故郷の村に戻ると、再びアレクシスが現れた。 彼から逃れようとシエナが家から飛び出したそのとき、 走ってきた車にはねられた彼女は、すべての記憶を失った……! 〈ギリシアで紡ぐ愛〉と題してお贈りするギリシアロマンス特集。病室で意識を取り戻したシエナは、結婚してまだ間もない夫のアレクシスと名乗る見知らぬ男性を見ても、冷たく厳しい瞳の彼に心を許せず……。記憶が戻るとき、“結婚”の真実が明らかに。
ジェイムは二十歳そこそこでブレークと結婚した。年上で裕福、しかもセクシーで優しい夫は、彼女のすべてだった。だがまだ年若く世慣れていないジェイムに結婚は早すぎたのか、忙しい夫は不在が多く、ちらつく女性の影にも不安をあおられ、愛されている自信がなくなった彼女は、ついに家を飛び出してしまう。ほどなくして妊娠がわかり、ジェイムは夫に手紙で知らせた。きっと彼は私とこの子を迎えに来てくれるーそう期待したが、なんと夫からの返事はなく、ジェイムは絶望した。3年後。ジェイムの近隣の屋敷に、ふらりと夫が移り住んできた。いったい何が目的なの?娘を見たら、彼はなんて言うだろう…。
ジェイク!なぜあなたがここに?ロージーは凍りついた。16歳の少女だった彼女はジェイクに仄かな憧れを抱いていた。けれど…友人に誘われて行ったパーティーで、彼のいとこに騙されて強いお酒を飲まされ、朦朧としたところを強引に…。悪夢のような時が過ぎ、ショックのあまり震えていたそのとき、あろうことかジェイクが現れ、咎めるように彼女を見つめたー。そして今、あのときと同じ軽蔑の目を向けてくる彼。ロージーは胸が張り裂けそうだった。彼に誤解されたあの日から、孤独を噛みしめて生きてきたから。
年上の実業家ブレイクとの結婚がわずか半年で幕を閉じて以来、サファイアの瞳は憂いに沈んだままだ。まだ17歳だったけれど、彼とは相思想愛ーそう信じて疑いもしなかった。なのに新婚初夜から、夫は彼女に指一本触れようとしなかった。その理由が、夫がある女友達と親密な関係にあるせいだと知り、サファイアは傷つき、失意のうちに家を出たのだった。4年後、ブレイクから突然、手紙が届く。父が瀕死の重病?駆けつけた彼女は元夫に結婚を迫られる。再びの愛なき結婚を。
世界でただ一人愛した男性ーー それは遠い昔別れた、愛娘の父親。 18歳のとき、レイシーの幸せな結婚生活はあえなく破綻した。 以来、富豪の元夫ルイスとは一度も顔を合わせていないのに、 これほど長い月日が流れても、いまだに彼の夢を見てしまう。 あの情熱の夜を生々しく再現する、甘美な夢を。 “もう愛していない”と、突然離婚を言い渡して家を出た彼は、 私が赤ちゃんを授かったとは知るよしもない。 なのにそのルイスが今、再び目の前に現れるなんて……。 「ジェシカはぼくの娘だね?」かつて冷たく自分を捨てた、 忘れえぬ元夫の問いかけに、レイシーは凍りついた。 HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選!“伝説の名作選”第1弾を飾るのは、イギリスが生んだロマンスの女王ペニー・ジョーダンです。孤独な魂を抱えた男女が長い時を越えてもう一度結ばれる、切ないシークレットベビー物語をご堪能ください。
復讐、開始ーー 4人の男を追いつめるため、私は生きてきた。 ペニー・ジョーダンの衝撃作が復刊! 誰もがうらやむ美貌と才能で成功を収め、若くしてロンドン社交界で名声を博するペパー。 だが彼女は本当の名を隠し、長い年月をかけ4人の男たちへの復讐計画を密かに進めていた。 それは11年前、彼女があるひとりの青年に惹かれたことから始まった。 伯爵家の跡取りで眉目秀麗なその青年が悲劇をもたらすことを知らずに……。 凄惨な過去を乗り越えたペパーの華麗なる報復がいま、始まる。
現れた男の姿を見るなり、オータムはその場に凍りついた。ヨーク・レインー世界的に有名な航空会社の社長。19歳のときにオータムが結婚した、自尊心の強い億万長者だ。若かったオータムは彼が属する上流社会の華々しさになじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を逃げ出した。いったいなぜ、そのヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは酷な提案を無遠慮にも突きつけた。急遽妻が必要になったから、4カ月だけ戻ってこい。そうすれば離婚に応じよう、と。
22歳のモリーは、仕事でイングランド郊外へやってきた。華やかな世界を夢見ていたのに、モリーの初仕事は、地元の老婦人に料理の取材をすることだった。がっかりしながらも約束の場所へ急いで車を走らせていると、対向車線の高級車に衝突しそうになってしまう。車から降りてきたのは、びっくりするほどハンサムで裕福そうな男性だった。「僕はアレクサンダー・ヴィリヤーズ・セント・オテル伯爵だ」モリーは上司から“地域一帯から敬われる崇高な伯爵”の話を聞いていた。彼のことだったのね。それにしては、すごく態度が横柄だけれど…?おまけに、出会ったばかりのわたしにキスをするなんて!
ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。 10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れ得ぬ過ちを冒したーー 1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコネリと。 二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、 翌朝、司祭から当主を誘惑したと断罪され、村を追われたのだった。 彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。 もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、 遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。 10年ぶりに会うシーザーは、鋭い眼差しと言葉で彼女を凍りつかせた。 「ぼくたちの息子も、連れてきているのかい?」 大スター作家ペニー・ジョーダンは、ミステリアスな大人の男性に翻弄されるヒロイン像が多くの読者の共感を呼びました。『純愛の城』は、2011年に亡くなった作家の遺作。深く繊細な心理描写で描く、シークレットベビー・ロマンスです。
「頼りになる友達が狼に変身してしまった。そう思っているね」 ステファニーは2年前、帰宅途中に一群の若者に襲われ、 際どいところを社長のジェイクに助けられた。 それ以来、手も触れられないほど男性不信の彼女は、 事情を知るジェイクだけを支えとして生きてきた。 それなのにジェイクの様子が、近頃おかしい。 ジェイクを男として見るように仕向けられたあげく、ある日、 無理やり唇を奪われてしまい、ステファニーは彼を拒絶する。 なのに彼がほかの女性といるだけで息もできなくなるーー
ケイトの勤務する会社が突然買収され、現れた新社長の姿を見て、彼女は我が目を疑った。5年前、事業が成功して富豪になるや、別の女性を作ってケイトを捨てた元夫のショーン。今でも私の心は血を流しているというのに、彼の下でなんて働けないわ。ましてや、離婚後に身ごもったと気づいた息子の存在は知られたくない…。(『愛を捨てた理由』)。牧師の次女ジョージアがイタリア名家の子息レンツォと結婚するのには、誰にも言えない事情があった。もともとレンツォの婚約者だったジョージアの姉が、彼の既婚の弟と駆け落ちしてしまい、姉の身代わりとして結婚に同意しなければ、父親に事実を告げると脅されたのだ。姉の背徳を知れば、聖職者の父はどれほど悲しむか…。(『ハネムーン』)